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★★★★☆
メフィスト賞受賞作。
硬派で無口な武本と、おしゃべりなおぼっちゃま潮崎の
刑事コンビが追う密造拳銃。
5年前の事件を追う麻薬取締官の宮田もからむ中、
武本と潮崎が訪れた模型店で爆発が起こり、
二階から店主の遺体と宮田が発見される。
店主を殺害し爆発をしかけた男は、ある目的のもとに密造拳銃を
流す巨大組織とつながっていた……。
正直なところ、『鎮火報』の、主人公をはじめとした登場人物たちの
造型が気に障ってしかたなく、期待しないで借りてきたのだけど、
これはおもしろかった!
武本と潮崎、宮田のキャラクターも好き。
いやーそりゃぁありえないだろう……といった感じのご都合主義も
感じられるし、前半の説明的な文章には辟易させられたけど、
登場人物のおもしろさでカバーできるし、
作者が楽しんで書いている感じが伝わってきてよい
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結末はちょっとほろ苦く、3人の男たちの成長物語にもなっている。
続編があるようですね。