金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

2019年 読書と映画のまとめ

2019-12-31 15:32:50 | 1年のまとめ
物理的には特に忙しいわけではなかったのだけども、
追い立てられているような気分の続いた2019年。

本もたいして読めなかったし、
映画なんて見た本数が激減していたのだけども、
大河ドラマ「いだてん」は毎週楽しみだったし、
あちこち行けた。

ちょっと、今の状況に飽きてきたな……という気分なので、
来年は新しい仕事を開拓したいな。

そして開設以来、ずっと自分のためだけに
書いてきたこのブログも、
そろそろ少しは人の役に立つものにしたい。
と言っても、店の公式サイトへのリンクを貼るとか、
その程度のことだけど。

ご訪問くださった方々、ありがとうございました。
ここ1年、訪問者数がかなり増えていたのですが、
やっぱり「いだてん」感想を見に来てくれた方が
多かったのかしら。
「麒麟がくる」も視聴予定です。

みなさま、よいお年を!

*****************************************

【一般小説】

実は今年、
「いくら出したら続きが読めますか? 
 1冊あたり3万円くらいなら出します!」
というレベルの、いまだかつてなく好きな小説に
出会ってしまった。
諸事情でここには書けないので、
ブログに記録したものからピックアップ。

② 森谷明子 『千年の黙 異本源氏物語
③ ほしおさなえ『活版印刷三日月堂』シリーズ

『転生! 太宰治』はかなり人を選びそうだけど、
①~④は多くの人が「良い」と思える
小説なのではないかな。

万人受けしないし、絶賛はできないけれど、
定家が好きだから、以下も推す。

・瀬川貴次 『百鬼一歌』シリーズ
・篠綾子『藤原定家謎合秘帖』シリーズ

どちらも「ここは気に入らない。でも好き!」という
愛憎半ばする複雑な気持ちを抱く本……。

【その他】

①八百板洋子『ソフィアの白いばら
③若菜晃子 『地元菓子
④清川妙『乙女の古典

こちらは豊作。
①は随筆、②⑥⑦は新書。
歴史系の新書がなぜだか売れてるので
どんどん新しいところにスポットライトをあてて
展開していってほしい。

【映画】

映画は今年、9本しか見ていない。
Amazonプライムも全然役立ててないな。

「めちゃくちゃおもしろかった! よかった!」
という映画はなし。
しいて挙げるなら、非現実的で雑な設定に
突っ込みが追い付かず、
けれどもキャラ立ちと勢いがすごかった

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2019年 おでかけの記まとめ

2019-12-30 18:47:53 | おでかけの記
【名古屋近郊おでかけスポット】

1.豊國神社@中村区
2.四間道@丸の内
3.有松@緑区
4.岩瀬文庫@西尾
5.近衛邸@西尾
6.文化のみち
7.おでんしゃ@豊橋

【ちょっと遠出】

1.漢字ミュージアム@京都
2.風俗博物館 @京都
3.郡上八幡
4.郡上大和
5.別府
6.湯布院
7.杵築
8.宇佐
9.日田

【美術館・博物館】

1.徳川美術館「書は語る」展
2.古川美術館
3.爲三郎記念館 @池下

【図書館】

1.鶴舞図書館
2.西尾市図書館
3.中村図書館
4.一宮市立図書館
5.春日井市立図書館


【カフェなど】

1.ヴァンサンヌ ドゥ@栄
2.ガトリ(gaterie)@本郷
3.エーテル(ether)@本郷
4.自然の薬箱@千種
7.タルトストーン@丸の内
8.ガトーリベルテ@一社
9.カフェブル@中村区
10.ランプライトブックスカフェ @伏見
11.Bakery Cafe HIRO @車道
12.11Cafe@一社
13.ヌンクヌンク@鶴舞
14.ムジコ@本郷
15.タリーズコーヒー@栄
16.豆助珈琲 @中村公園
17.ヒルトン名古屋 @伏見
18.アンティコカフェ アルアビス @名古屋駅
19.OSLO COFFEE @栄
20.Hamburger&Cafe Louis/ルイス @名駅
21・バーミヤン桜山店
22・ぽったま @星ヶ丘
23.じゅうじゅうカルビ
24.チャーリーズ@名駅
25.BONCAFE@栄
26.天馬@栄

*******************

ここに書けないだけで(身バレ防止)、
「行ってよかった!」という場所は他にもあるんだけど、
上記の中で「よかった」を挙げるなら郡上八幡かな。

カフェは特別に好きじゃなく、
おしゃれさも求めておらず、
「作業できる店=よい店」
という価値観で見ている。
新たなお気に入りは見つからず、
いまだにガスト最強。
次はケンタッキー。
家の近所に有料自習室ができたら、そっちに行くよ。
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239-240:最近読んだ本(メモのみ)

2019-12-30 18:45:47 | 19 本の感想
安藤正基『八十亀ちゃんかんさつにっき: 1
★★★☆☆

ご当地ネタ漫画も飽和状態って感じがするけど、
やっぱり地元民としては楽しいものだ。



デイヴィッド・S・キダー他『1日1ページ、読むだけで身につく世界の教養365

全部は読んでいないので、好み度★はなし。
日本の書店でも平積みになっていて、
売れてるんだな~と署名を覚えていた。
Amazonプライムの読み放題で読みはじめ、
「音楽」のコーナーで早々に挫折、
あとは興味のあるところだけ拾い読み。
日本人向けの内容じゃなかったけど、
知っているようで知らないことはたくさんあって
ためになった。
かつての百科事典の訪問販売と同様、
教養コンプレックスはお金になるのだろう。

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238:ニーチェ/適菜収 『キリスト教は邪教です!』

2019-12-30 18:15:56 | 19 本の感想
ニーチェ/適菜収『キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』』(講談社+α新書)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

名著、現代に復活。
世界を滅ぼす一神教の恐怖!
世界を戦火に巻き込むキリスト教原理主義者=ブッシュ、
アメリカの危険を百年前に喝破。

*********************************************

友だちが「おもしろかったよ」と言って、くれた本。
センセーショナルなタイトルだけど、タイトル通り
キリスト教批判。
ニーチェの著作をわかりやすく訳した、いわゆる「超訳」もので、
どこまで原典に沿っているのかわからないけど、
次々に繰り出される悪口がおかしい。

「『新約聖書』の世界はほとんど病気。社会のクズや神経病患者、知恵遅れが、こっそり皆で集まったような、まるでロシアの小説のような世界なのです」(P.78)

だの、

「本当にお下劣な野郎ですね」(P.99 パウロを評して)

だの、

「本当に、ドイツ人はろくなことをしません」(P.170)
 
だの、言いたい放題。

ただ、意外なことにイエス自身のことは批判していないんだよね。
彼や彼の教えを利用したパウロや僧侶、教会は
さんざんこき下ろしてるんだけど。


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237:桑原水菜『遺跡発掘師は笑わない 元寇船の眠る海』

2019-12-30 18:14:50 | 19 本の感想
桑原水菜『遺跡発掘師は笑わない 元寇船の眠る海』(角川文庫)

★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

今度の舞台は九州北部! 天才発掘師・西原無量の事件簿・第6弾!

若き天才発掘師・西原無量が派遣されたのは、
長崎県鷹島沖での水中発掘調査チーム。
蒙古襲来の折に沈んだ元寇船の調査だったが、
その近くで無量が美しい黄金の剣を発見し!? 大人気シリーズ第6弾!!


*********************************************

気のせいかいつもよりも読みやすく、
さくさくと読了。

今回は元寇がらみの事件。
今までそれほど興味がなく、詳しくもなかったのだけど
興味をそそられた。
九州に行ったとき、観光スポットとして
焼き物の産地がいくつか紹介されていたけど、
そうだよね、朝鮮出兵のときに陶工を連れてきたからだよね。

萌絵の立ち位置もしっくりくるようになってきた。


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236:小椋佳 『言葉ある風景』

2019-12-29 21:04:52 | 19 本の感想
小椋佳 『言葉ある風景』(祥伝社黄金文庫)
★★★☆☆

【Amazonの内容紹介】

詩をつくり、歌い、全国各地を旅し…学者には書けない、日本語論。

*********************************************

シンガーソングライターの著者が、
「言葉」に関して綴ったエッセイ。

「お転婆」はオランダ語の「オンテムバアル」が語源だとか、
「あかの他人」の「あか」は「閼伽」だとか、
知らないことがいっぱいだった。

ただ、こういう話がひたすら続くので、一気読みはできなかった。
雑誌に連載されているコラムみたいに、ちょこっとずつ読むのが
合っている内容だ。

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224ー235:最近読んだ本(メモのみ)

2019-12-21 19:50:22 | 19 本の感想
小田真規子『休日が楽しみになる昼ごはん
★★★☆☆

電子書籍にて。
こういう類の本は好きなんだけど、個人的に今回のメニューは
あまりそそられず。



「日本語書き順」研究会『書けますか? 自分の名前の「書き順」 「日本人に多い名字」編 (角川文庫)
一部しか読んでいないので好み度★はなし。
書き順だけじゃ間が持たないのか、
苗字の由来や難読名字などの紹介も。




斎藤孝『「読む・書く・話す」を一瞬でモノにする技術
★★★☆☆

最近、「やったほうがいいこと」を知っていても実行できる人は多くない、
という話を読んで、反省することしきり。




瀬戸口みづき『ローカル女子の遠吠え【電子限定版】1巻・4巻』
★★★☆☆

電子書籍にて。漫画。
ずいぶん前に4巻だけいきなり買って読んで(いきさつは忘れた)、
その後で1巻を読むという、自分でも謎の読み方をした。

静岡県は隣なのに全然なじみのない県だ。





川村拓『事情を知らない転校生がグイグイくる。 1巻~4巻』
★★★★☆

これもWebで読んでいたのをお布施買いしたもの。
可愛い。



こもとも子『ごほうびごはん 1巻
★★★☆☆

毒にも薬にもならない、ごはんもの。
自炊したり、外食したり、「ごほうびとしての食事」以外に
一貫したテーマやコンセプトはなく、盛りあがりもオチもなく。
ただ、おいしいものが食べたい! という気分にさせられる。



目黒川うな『織田シナモン信長 1・2』
★★★☆☆

信長はじめ戦国武将が犬として現代に転生!という設定で
ツッコミどころ満載なんだけども、
知らなかった信長のエピソードを教えてくれるし、
とにかく犬が可愛いのでよし。



コメント (2)
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大分覚え書き5 再び別府

2019-12-21 08:09:46 | おでかけの記
地獄めぐり、残りの二つ。

血の池地獄。




赤いから血の池ね。

ラスト、龍巻地獄。
ここは間欠泉。
間欠泉は世界各地にあるが、
30~40分という狭い間隔で熱湯が吹きあがるのは
珍しいとのこと。


噴きあがっていないときはこんな様子。



30分以上待って、ようやく出てきた!





閉館時間を過ぎていたけれど、
吹きあがるまでは! と
追い出されないのはありがたい。

*****

レンタカーを返して、空港へ。
空港のレストランで夕食。


郷土料理「りゅうきゅう」を載せた
りゅうきゅう丼。
(写真を撮りわすれてて、食べかけ)
「りゅうきゅう」は刺身の漬け。
漁師の料理だったみたい。


とり天。これも食べかけ。

郷土料理らしい、「やせうま」というデザートもあった。
食べてみたかったけど、満腹で無理。
平安時代に京都から逃れてきた幼君が、
乳母の「八瀬」に作ってもらい、
「八瀬、うま!」と言ったのが由来だとか。
本当かよ……。

メニュー表だと揚げた棒ドーナツのように見えたんだけど、
実際は、うどんみたいなものにきなこと黒蜜をかけた
お菓子みたい。
空港の売店に、これをアレンジしたお菓子はあったんだけど、
そのものは売っていなかった。

*****

運転してもらえたおかげで、
レンタカーであちこち行けて、
盛りだくさんな2日間。
なんだかんだで、知らないうちに
九州で行ったことがないのは
熊本だけになっていた。
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223:篠綾子 『藤原定家謎合秘帖 華やかなる弔歌』

2019-12-20 14:54:22 | 19 本の感想
篠綾子『藤原定家●謎合秘帖 華やかなる弔歌』(角川文庫)
★★★☆☆3.5

【Amazonの内容紹介】

後鳥羽上皇から勅撰和歌集の六人の撰者の一人に
任命された藤原定家。
そこにある日、歌神と名乗る者から脅迫文が届く。
曰く、ただちに和歌所を閉じよ。
さもなくば、当代の六歌仙を一人ずつ死に至らしめる―
これは後鳥羽上皇への挑戦状なのか。
当代六歌仙とは誰を指すのか。
そして、歌神の正体は一体!?
次々舞い込む弔歌と相次ぐ歌人の死。
事件の真相に迫る為、定家は長覚の力を借りて再び謎解きに挑む!

*********************************************

すぐに続編を読んだということは、やっぱりわたしは
この作品が好きなんだよね……
絶賛できないんだけど、好きなんだよ。

真相に「そうだったのか!!」感がなく、
「その結論から考えて、そういう手段をとる必然性なくない??」
という疑問は今回も解消されないんだけど、
前作よりはもやもやが残らない。

ちゃんと和歌所での仕事を描いていて、
妹と通具の関係など定家周辺の人間関係を踏まえた
エピソードも織り込まれ、そこは満足。

自分は六歌仙の誰になぞらえられるのか、やきもきしたり
不満に思ったりする定家がおもしろい(妻とのやり取りに笑った)。
そして、すでに亡くなっているというのに、
式子さまへの言及の多さときたら。

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大分覚え書き4 日田・男池湧水群

2019-12-20 07:29:57 | おでかけの記


湯布院散策もほどほどに、
次は車で日田の豆田町へ。
ここも城下町で、
江戸時代中期からは天領だったとのこと。

近くに市営駐車場がいくつかあり、
無料だったり安かったりで、とてもいい。

目的は「赤司日田羊羹本舗」。
特別に羊羹が好きというわけじゃないのだけど、
「今までに食べた羊羹の中でいちばんおいしい」
という感想を目にしたため。

有名らしく、お店はにぎわっていた。
羊羹の外側が糖化してしゃりしゃりしているのが好き。

豆田町は
羊羹・醤油・味噌・酒・焼き物・下駄……と
お土産も豊富。
店がたくさん並んでいて、明るく賑やか。
店員さんも全体的にサービス精神旺盛だ。
わたしたちは食べなかったけど、
ご当地めしとして「日田やきそば」もあるみたい。


さて、このあたりになると
撮るのが面倒くさくなってきたらしく、
写真があまり残っていない。

日田から長い長い道のりを車で走り、
由布市の黒岳にある男池湧水群へ。







熊本も大分も、阿蘇山のふもとなので
湧き水が豊からしい。
男池もその湧水の一つ。
水が青く澄んでいて、夏に来たらとても気持ちがよさそう。
オフシーズンなので、他に1組しか見かけなかったけれど、
夏にはそれなりに人がやってくるらしく、
わずかながら店もあった(当然、今は閉まっている)。

しかし、ちょうど三毛別羆事件の話をしていたので
人のいない山の中が怖い……。

竹田湧水群に行きたかったのだけど、
時間の都合で今回は断念。

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