金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

映画:『ヴィンセントが教えてくれたこと』

2015-09-17 15:07:50 | 映画の感想
映画:『ヴィンセントが教えてくれたこと』(セオドア・メルフィ監督)
★★★★☆

【シネマトゥデイの内容紹介】

アルコールとギャンブルが大好きで、ちょっとクセのある
ヴィンセント(ビル・マーレイ)は、
隣家に引っ越してきたシングルマザーの12歳の息子、
オリバー(ジェイデン・リーベラー)の世話をすることになる。
酒場や競馬場へと連れ回し、ろくでもないことを教え込むヴィンセントに
反発するオリバーだったが、
嫌われオヤジに隠された真の優しさや心の傷に気付いてから、
徐々に二人は心を通わせていき……。

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予告からおおよそ予想できる通りのストーリー。
設定にも展開にも意外性はないし、
もうひと山欲しかったと思うけれど、
「不良ジジイといじめられっ子のかわいい子ども」
という組み合わせだけで半分勝ったようなものだよね。
オリバー役の男の子の透明感といじらしさといったら、
もうそれだけで胸が締め付けられてしまうほど。

しかしじいさん、オリバーの講座から勝手に引き出して
競馬でスった大金のことは隠したままなのかよ!
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映画:『ビューティフルマインド』

2015-09-02 00:17:07 | 映画の感想
映画:『ビューティフル・マインド』(ロン・ハワード監督)
★★★★☆

【Amazonの内容紹介】

94年ノーベル経済学賞を受賞した実在の人物、
ジョン・ナッシュの半生を描いたドラマ。
47年、ジョンは「非協力ゲーム理論」を発表。
その才能に国防省が目を付け、
彼の周囲にはあやしげな人物が出没し始める。

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※ネタバレ注意!!


実在の数学者を主人公にした話、くらいの
前情報しかもっていなかったので、
暗号解読に携わり、身に危険が迫るという前半は
息をひそめて見ていた。
そして中盤、衝撃の事実発覚。
暗号解読も学生時代からの友人の存在も
すべて幻覚だったなんて!!
ここからがもう、ホントつらいんである。
主人公の見ている世界が現実なのか幻覚なのかがわからないという
不安が常につきまとうし、
夫が再び幻覚の世界へ浸るようになったことを目の当たりにした
奥さんのショックと恐怖も理解できるし、
はたから見た主人公の行動の異常さも明らかになっていて、
見ていていたたまれないのだ。

回復してからドカンと大きな理論を発表したりすれば
感動のラストなんだけど、そこまではうまくいかないのが
実話ベース。
フィクションほどのカタルシスは得られないけれども、
現実的なハッピーエンドでよかった。


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映画:『わたしに会うまでの1600キロ』

2015-09-01 17:23:30 | 映画の感想
映画:『わたしに会うまでの1600キロ』(ジャン=マルク・ヴァレ監督)
★★★☆☆3.5

【「シネマトゥデイ」のあらすじ】

砂漠と山道を徒歩で旅することにしたシェリル(リース・ウィザースプーン)。
旅をスタートさせる少し前、シェリルは母の死を受け入れられず、
薬と男に溺れる日々を送り、結婚生活は崩壊してしまう。
シェリルは人生について思い直し、自分自身を取り戻そうと決意。
こうして彼女は旅に出たが、寒さが厳しい雪山や極度の暑さが
体力を奪っていく砂漠が彼女を苦しめ……。

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「毎月1日は映画の日!」ということで
今日映画館で観た映画・その2。

過酷な環境に身をさらしたり、女性一人だということで危機を感じたり、
といった小さな起伏はあるけれども、ストーリー上、
大きな山場があるわけでもない。
ただひたすら歩き、その過程で
フラッシュバックのように頻繁に過去のシーンが挿入されて、
母との間にある愛情だったり、母を失った後の自暴自棄な生活だったりが
浮かび上がるようになっている。
好き嫌い分かれそうだけど、わたしは好き。
最近登山を始めたから、その分ちょっと
共感しやすくなっているのかもしれない。
自分が散歩や登山、旅に求めているものって、
観光地や美しい自然の風景じゃなくて
こういう思索の時間なんだよな~。
何も起こらない、だけど思索する中でぐっと「自分」に没入していくと
ふっきれたり、気持ちの上で決着がつくことはある。
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映画:『ナイトクローラ-』

2015-09-01 16:13:13 | 映画の感想
映画:『ナイトクローラー』(ダン・ギルロイ監督)
★★★☆☆

【「シネマトゥデイ」のあらすじ】
人脈も学歴もないために、仕事にありつけないルイス(ジェイク・ギレンホール)。
たまたま事故現場に出くわした彼は、
そこで衝撃的な映像を撮ってはマスコミに売るナイトクローラーと呼ばれる
パパラッチの姿を目にする。
ルイスもビデオカメラを手に入れ、警察無線を傍受しては、
事件現場、事故現場に駆け付ける。
その後、過激さを誇る彼の映像は、高値でテレビ局に買い取られるように。
やがて局の要望はエスカレートし、それに応えようと
ルイスもとんでもない行動を取る。

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「毎月1日は映画の日!」ということで
今日映画館で観た映画・その1。

仕事もなく盗んだ資材を売って金を得ていた男が、
偶然事故現場に遭遇し、現場を撮影する男と出会ったことから
自らもスクープを追い求め、常軌を逸していく。
犯罪ではないけれども倫理的にはまずい、というラインを超え、
スクープのために、警察に提供すべき情報も隠し、
「現場」を作り上げるようになっていく過程が
スピーディに描かれていて、ドキドキ。
狂気の果てに待っているのは破滅、と思いきや、
主人公がたいしたダメージも受けずに、
成功者として終わっているのは釈然としない……。
華のあるタイプの作品じゃないと思うし、
ものすごくおもしろかった!というわけではないのだけど
1000円分は楽しめました。
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