金木犀、薔薇、白木蓮

本と映画、ときどきドラマ。
★の数は「好み度」または「個人的なお役立ち度」です。
現在、記事の整理中。

大河ドラマ「鎌倉殿の13人」完全版 ブルーレイ BOX

2023-04-25 12:54:11 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」

全話、ブルーレイで見終わった。

本当によく出来ていると思う。

ストーリー上の粗はないことはないのだけども(特に終盤)、

見ているときにはあまり気にならないようにできている。

 

俳優さんの話だと、未公開シーンがたくさんあるはず。

それを見せてくれ~!!

特典映像&音声、最終巻のメイキングとオーディオコメンタリーが特によかった。

のえの殺意が高まっていくところ、

やっぱり作ってる人も「義時が悪い」という認識だったのだな。

 

以下は自分用のメモ。

【第壱集】
・制作発表会見
・第一次出演者発表
・キャスト取材会(小栗旬×新垣結衣×菅田将暉×小池栄子×大泉洋)
・「鎌倉殿の13人」PR集
・ノンクレジット・タイトルバック
・北条ファミリーが語る!「鎌倉殿の13人」放送直前SP
(2022年1月3日放送、未放送部分含む)

【第弐集】
・第二次出演者発表
・1分PR「源平合戦クライマックス迫る!」
・小栗旬さんが語る「壇ノ浦の戦い」
・土曜スタジオパーク
 佐藤浩市 (2022年4月16日放送より再編集版)
 菅田将暉 (2022年5月7日放送より再編集版)
・菅田将暉×佳久 創 オーディオコメンタリー
(第18回 壇ノ浦で舞った男)

【第参集】
・大泉洋インタビュー「北海道道 大泉洋スペシャル」(2022年7月15日放送より)
・新章スタート!「鎌倉殿の13人」PR
・鎌倉で生き抜くということ~将軍と御家人たちのリアル~(大河ドラマ館より)
・土曜スタジオパーク ゲスト:小池栄子 (2022年8月27日放送より) 
・タイトルバックの舞台裏

【第四集】

・鎌倉を駆け抜けた女たち 大河ドラマ館(鎌倉市)より
・応援感謝!ウラ話トークSPディープバージョン 
~そしてクライマックスへ~(2022年10月18日放送)
・鎌倉殿の13人クライマックスへPR 三谷×佐久間対談
・「鎌倉殿の13人」舞台裏に迫る!~所作指導・撮影~大河ドラマ館(鎌倉市)より
・最終回「報いの時」メイキング

・清水拓哉(制作統括)×吉田照幸(チーフ演出) オーディオコメンタリー 最終回「報いの時」

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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」♯48

2022-12-18 22:54:16 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第48話「報いの時
 
以前からそんな気はしていたけれど、
わたしの中の大河ドラマランキング、
入れ替わっちゃった!
 
「すんごく好きだけど、粗も多い大河」
「ドハマリはしなかったけど、
 よく出来ていて安定して面白い大河」
しかなかったのが、「鎌倉殿の13人」は
両方を兼ね備えた大河だった。
 
前半に尺を取り過ぎて、
最後のほうは絶対尺足りてなかったし、
終盤は結構粗も見えていたんだけど、
こんなにもダレないまま、
最終回まで毎回楽しみだった大河は初めて。
よかったよ~!!
 
正直、最終回はハードルが上がりすぎて不安だったんだけど、
うまい着地のさせ方だったと思う。
小四郎が幸せになったら「いや、それはダメじゃない?」ってなるし、
かといってバッドエンドは後味が悪くて、可哀想だし。
家庭を、妻を、顧みなかった報いを、
のえに毒を飲まされることで受け、
幼なじみの絆と友情に寄りかかって
平六の内面に無頓着でいた報いを
裏切られることで受け、
姉の息子二人を死に追いやった報いを
毒消しを飲むのを邪魔されることで受け、
だけど同時に、「鎌倉のため」に手を汚し続けてきたのを
姉に止めてもらって
「ご苦労様でした」とねぎらわれる。
良い意味でも悪い意味での「報い」を受けた最終回。
「わかりやすい感動」を呼ぶ見せ方ではなかったから
評価は分かれそうだけど、
自ら手を汚すことのなかった政子が
初めて自ら殺した相手が弟だったというの、
わたしは愛だと思ったよ。
決して100%の清らかな愛ではなくて、
息子・頼家を殺されたことに対する恨みも混じった、
それでも弟が自分の欲だけでそうしたわけではないと
理解している姉の愛。
「(泰時が、八重さんよりも)もっと似ている人がいます、
 それはあなた」
という政子の言葉、姉が弟の本質を忘れていない証だったし、
小四郎にとっては救いだったよね。
 
最後、泰時が設置する評定衆の登場をもって
「今度こそ『鎌倉殿の13人』!」って
タイトル回収すると思ってたから、
「頼朝死後に政争で殺されたのが13人」ときて、
鎌倉殿だった頼家を除いて
「13人めはあなたです」
を回収したの、見事すぎたわ……。
 
 
【その他いろいろ】
 
・次の大河への目配せは、これまでの大河にも結構だったけど、
 冒頭で、しかも主役登場でやるとは思わなかったよ!!!
 松潤、あれだけしか出てこなかったのにピンクレ。
 
・のえ役に菊地凛子を配したのも納得の最終回。
 そうだよね、小四郎は最初からのえの表面しか見ていなかった。
 のえさん、初の前では本音をぶっちゃけてたし、
 政子の前でもいろいろ漏れ出してたのだから、
 関心を持っていたら気づかないはずがなかった。
 のえさん、別に小四郎のこと好きじゃなかったと思うけど、
 少なくとも小四郎本人のプライドを傷つけるような振る舞いを
 しないだけの気遣いはあったわけだから、
 兄の死を悼みもしない男に憎しみは募るよ。
 最後、最大の報復として平六との関係をぶっこわしたの、
 最高だったな!!
 
・朝時にじじい呼ばわりされて、
 いまだかつてないキレ方する平六に笑った。
 ドラマの作中世界では、平六もちゃんとじいさんに見えてるんだな。
 
・平六と小四郎の対決、よかった。
 平六がぶちまけた本音、納得の内容なんだけど、
 そういうありきたりな、よくある鬱屈を
 思ってても口にしないところが平六だったから、
 自分が死ぬと思ってぶちまけて、
 小さい男になっちゃうところ、よかった。
 そして、殺す殺されるのやりとりをした直後、
 「ほんとだ、しゃべれる」
 ってギャグにもっていく脚本のバランス感覚、すごいよ。
 (実際は、「三浦のほうが北条よりはるかに格上なのに」が
 不満として一番大きいと思うんだけど、
 ドラマ内では御家人同士の力の差には触れていなかったからね)
 
・「女子は皆、きのこが好き」という謎の小四郎の思い込みが、
 平六の吹き込んだ嘘によるものだと判明。
 お前だったのか!!!!
 小四郎がショック受けてるのも笑えた。
 
・自分で勝手に兄の部屋から持ってきた毒入りの酒を飲んで
 体を張ったギャグをかます時房。
 命がけの愛嬌!
 
・実際、牧の方は時政が死ぬまで側にいたはずだし、
 京で大々的に夫の法要をやってるんだけど、
 時政の側に若くて可愛い女がいたことに
 ムッとするりくさん、
 見えないところで時政の死を悲しむりくさんも、
 これはこれでよし。
 
・トウが救済されていてよかった……。
 暗殺の成功率高くなかったし、裏仕事から手を引けたのなら何より。
 
・老いてもなお黒い大江殿。
 「元気だな~!」ってドラマの中でも言われていた。
 
・胤義、どうなったかも明示されないまま
 フェードアウトするとは思わなかった……。
 平六と何かしらのやりとりがあるものだと思ってた。
 
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」♯47

2022-12-11 22:39:36 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第47話「ある朝敵、ある演説
 
闇落ちしていた実衣ちゃんが元に戻って、
本当に良かったよ。
ようやく北条ファミリーにもギャグパートが戻ってきたし、
小四郎へのツッコミも冴え渡っていた。
 
源頼茂についてはなぜああなったのかがよくわかっておらず、
「将軍の座を望んだので後鳥羽院に討たれた」
という一部の文書にある説明も不自然で、
「倒幕計画を知ったから消されたのではないか」
と言われてるけど、ドラマでは前者の説を取ったのね。
しかし、頼茂の立ち位置についてほとんど説明がなかったので、
「将軍をめぐる争いで内裏が燃えた→鎌倉め~!!」
というドラマの流れが、
鎌倉「そんなもん、知らんがな」
としか言いようのないものになっていた……。
 
妹を救うために尼将軍になった政子、
今度は弟を救うのだね。
徹底して「情の人」として描かれていた政子、
情に訴えかけることで御家人たちを動かそうとした。
でも、
政子「上皇様につきたい人はそうして。止めません」
泰時「そんなやつ、いないよな!?」
はずるいと思った。
意志は尊重すると言いつつ、実質的には選択肢を潰している。
 
小四郎の、のえや伊賀一族に対する態度の悪さは何なの……。
のえの兄の伊賀光季、上皇方につくことを拒んで殺されたのだから
(大江の息子は、やむなくだろうが上皇方についちゃったよ!)、
せめてその死を悼むくらいはしてほしいよ。
のえは良い妻じゃないのだろうが、
ここ数回、態度が悪すぎるうえ、今回のは人としてあまりにもひどい。
自分の首を差し出して事をおさめようとする謙虚さは見せていたものの、
子まで成して、家を切り回してる妻に、
そのことをまったく告げないのもダメだよ……。
 
【その他いろいろ】
 
・実衣「私を殺そうとしたでしょ。首を刎ねろと言ったでしょ」
 小四郎「言ってない」
 時房「(小四郎が去って即刻)言ってました」
 
・兄の追討を命じる院宣を記念にほしいという時房、
 やっぱりメンタルの強さが異常。
 しかも自分の愛嬌の豊かさを自覚していた!
 
・初に酒壺を取り上げられた泰時が、
 初が見ていないのを確かめてから酒を飲んでたの、可愛かった。
 
・泰時「だから父上は人に好かれない」
 面と向かって子どもに言われたら、泣いちゃうよ!!!
 心をえぐりすぎるセリフ……
 
・上皇様に従うべき、というスタンスだった泰時、
 父の命を奪われるとなったら、
 あっさり「反撃しよう」になるんだな……。
 融通が利かないわけではない……と思ったけど、
 単に身内に甘いだけかもしれない。
 前回、実衣に対する取り調べの席でも、
 「公正に判断して、皆が納得する落としどころにもっていく」
 のではなく、「私にはわかりかねます」だったし。
 
・平六は、裏切ろうとして、でも結局、状況を見て動くものだから
 裏切れなくなっちゃうんだな~。
 
・実衣「大きすぎる望みは命取りになりますよ」
 実感がこもりすぎたセリフ。
 
・ここへきて存在感を増してきた長沼のおじさん。
 平六「実は院宣が届きました」
 →「さすが忠義者!」
 長沼「自分のところにも来ました」
 →「なぜもっと早く言わない!」
 ここへきてもギャグパートを入れてくる余裕よ。
 
・のえ「薄気味悪い親子なんです!!」
 やけに小四郎ー泰時の父子関係に対する解像度が高く、
 この関係性を熱弁するのえさん、
 実はときめいていませんか? 
 
・泰時に対する愛だけが異常に重い小四郎。
 自分が長年片想い&ストーカーしていた八重さんの子だし、
 一時的にシングルファーザーとして自ら育ててたから
 思い入れが強いのだろうが、
 比奈ちゃんは実家を裏切ってまで小四郎に尽くしていたから、
 朝時(と重時)も大事にしてほしいよ。
 でも今日はまだマシか。
 
・このドラマの御家人たち、すきあらば頼朝に謀反起こそうとするし、
 頼朝が死んでも悼まないし、
「承久の乱、どうするの!?
 『頼朝のご恩』で御家人たちにハッパかけるのに」
 と思ってたが、演説に「頼朝のご恩」が存在しなかった!
 だよね、このドラマの御家人たち、ご恩感じてないもん!!
 
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」♯46

2022-12-04 22:32:27 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第46話「将軍になった女
 
むむむ。
トピックとしては地味な回ではあるんだけども、
 
・もはや独裁者となった小四郎の暴走
・実衣の権力欲
・自分では決して手を汚さず、甘いことばかり言う政子
 
というこれまでに描かれてきたものが、
一気に「尼将軍誕生」につながったの、すごいな。
前回、「自分を非難するばかりで何もしなかった」と
小四郎に責められた政子だけども、
手を汚さず、徳の高い存在として保たれていたことで、
「主君」になり得たのだし、
結果として弟を止め、妹を救った。
 
実衣の企てが失敗することは、
史実を知らなくても明らかな描かれ方だったけれど、
時元が「宣旨をもらえるぞ!」って喜んでた、
その次の場面で即刻ナレ死してたのは哀れ。
実衣ちゃん、時元のこと駒としか扱っていなくて、
時元自身も不満を抱いていたから、
自分のせいで息子が死んだことを
実衣が申し訳ないと思っていたことにはホッとしたよ。
「姉上のせい!」と政子を責めたのは完全な八つ当たりだけど
(本人が向いてないのに権力を求めすぎてたせいだし)、
政子と頼朝の結婚で人生が狂ったのは確か。
自業自得の面も多分にあるが、
夫も息子二人も、養君の実朝も奪われてしまった。
 
平六に相談した企てはことごとく失敗するので、
二階堂どのが平六を味方につけると言い出したときには
「やめときなよ~!!」ってハラハラしちゃった。
(でも平六が政村の烏帽子親だってこと、
 ちゃんと示してくれてよかった)
 
小四郎がのえさんのこと邪険にするの、
ほんと見ていたくない。
泰時を追い落とそうとするわ、
八重さんと比奈ちゃんを「敵の娘」と言うわで、
のえさんは小四郎の地雷を踏みまくってるが、
現・正室としては当然の主張だよ。
出てこないから、そこのところには触れられないけど、
伊賀一族のこと考えたら、本当は小四郎だって
あんな態度は取れないはず。
尺の問題だろうけど、のえにころっとだまされてた小四郎が
どうしてこうなったのか、描かれないのでもやもや。
泰時本人の語り(史実)に反して、
小四郎が泰時だけを愛してるふうに描かれるのは面白いと思うけど、
朝時や政村が可哀想なんだよな~。
 
「私の考えが鎌倉の考えだ」
と言い切っちゃう小四郎、
さすがに大江どのと時房も「こいつやばい」って態度だったな。
承久の乱はもちろんのこと、伊賀氏の変の種まきまでしてるけど、
あと二回で本当に終わるの!?
なんなら、もう一年やってくれても構わないよ!
 
【その他いろいろ】
 
・後鳥羽院・慈円・兼子の朝廷トリオ、
 仲良くキャッキャしていてよかったのに、
 藤原秀康が出てきて「慈円僧正、調子乗ってる」。
 来週、慈円は遠ざけられてしまいそう……。
 (慈円は承久の乱に反対してたし、実際、
 このころには院とは距離ができていた様子)
 
・しかし秀康、摂関家出身の僧正様にえらいこと言うな~。
 強キャラ感ばりばりで登場したのに、なんでああなった。
 
・実衣に対する処罰については、
 政子は甘過ぎだし、小四郎はやりすぎだし、
 折衷案はないんか?
 (耳たぶ切るだけにして!という時房がいちばんまとも)
 時政が追放だったのに、実衣が斬首はおかしいよ……。
 ドラマの都合だってわかってても。
 
・実朝&千世の夫婦が退場しちゃったので、
 癒やしは泰時&初しかいないよ……。
 たぶん、初ってそこまで泰時ラブじゃないんだけど、
 幼なじみの信頼感はあるし、
 結婚したからには妻として夫を支えようって気持ちが
 強い感じ。
 最終回まで離縁せずに終わりそう。
 平六と初、同じシーンにいたことはあるが絡みがないし、
 三浦への謀反の疑いも夫婦生活に影を落としている様子が
 まったくなく、
 あんまり「三浦の娘」という感じがしない。
 
・政村くん、イケメンだ!!
 
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」♯45

2022-11-27 22:26:59 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第45話「八幡宮の階段
 
昔のわたし、夫の死を悼むのにまるまる1話使った「江」に
「そんなので尺を取るな!!!!」
と怒ってたんですけどね……
 
「鎌倉殿」は悼まなさすぎでは!?!?
 
実朝・公暁・仲章と、割とドラマ上の重要人物が死んだというのに、
死を悲しむ場面、少なすぎたよ。
政子はもう、悲しむというより絶望して死を望む状態だったし、
実朝の死を嘆き悲しんだ三善どのなんか、
「泣いてもしょうがないでしょ、出てって」
と大江どのに言われちゃう始末!
 
小四郎、以前から露悪的にふるまってるところあったけど、
平六の件はショックだったのね……。
「自分の死を願っていたのか」
と聞かずにはいられなかったのは、
どこかで信じたかったからで、
そして平六が口では否定しながらも
襟を正して本心を見せてしまったところで、
かすかに残っていた希望が消えてしまったのだな。
正直なところ、
「それだけのことを平六や三浦にしてきたもんな?」
と思うけど(守護の地位を取り上げたりとか)、
重忠も義盛も死に、「無二の友」の平六も
いなくなってしまったのだな……という悲しみ。
本当に遠いところへ来てしまった。
平六に対しても運慶に対しても、
完全に悪役でしかない振る舞いをしてしまうのは
ヤケになったのもあるんじゃないか。
 
実朝の死に動揺した後鳥羽院が、
「僧を集めて国の安泰を祈らせよ」
ってまともな為政者の振る舞いをするものだから、
このままだと、
 
義時=巨悪
朝廷=悪を討とうとする主人公ポジション
 
な承久の乱になってしまいそう!
 
院がちょこちょこ鎌倉にちょっかいかけて、
結果として和田義盛が死ぬことになったりしたけどさ、
やってること、小四郎のほうがひどいからな……。
実朝が朝廷に寄っていくのを
小四郎は「わかってない、愚か」と思っていたが、
このドラマだと朝廷のほうがまともそうだもん。
 
 
次回、実衣ちゃんどうなるの……
時元が誅殺されるのはわかってるんだけど、
吾妻鏡には「阿波局」がどうなるかは書かれていないので
ひどいことになるんじゃないかと心配。
 
【その他いろいろ】
 
・歩き巫女のおばばの「天命に逆らうな」が、
 ただのボケ老人の発言だったって、
 最高に残酷な展開。
 その発言によって死を受け入れてしまった実朝くん……
 
・実朝の手を離そうとしない千世ちゃん(涙)
 
・小四郎「聖なる儀式の邪魔をしてはならぬ」
 完全に悪役の発言!!
 
・乳母一族と養君の関係って、実の親子以上という話もあるのに、
 まったくためらわずに公暁を手にかける平六。
 
・仲章の死に「手間が一つ省けました」
 大江どの、通常運転!
 三善どのは一見まともな感受性を持ってるように思えるけど、
 逃げ出さず、この鎌倉で普通に生活し続けてる時点で
 メンタルがおかしいと思う。
 あと、ここまで兄弟姉妹がおかしくなってるのに、
 可愛く冷静なままの時房もおかしいよ!!
 
・のえさん、猫をかぶり続けられずにボロが出まくってるし、
 確かに受け答えはアホっぽいけどさあ……
 だからって、前妻たちと比較して
 こきおろす必要はないよね。
 実朝に対してもそうだけど、小四郎は、
 わざと相手のプライドをへし折るようなことをするから嫌なんだよな~。
 のえさんは小四郎のこと、たいして好きじゃないし、
 「辛気くさい男」って言うけど、少なくとも本人の前では言わないし
 ちゃんと夫を立ててるじゃん!
 他人に対して威圧的になるのは、政治的なメリットがあるけど、
 のえさんや朝時に対してパワハラする必要、まったくなくない??
 毒殺まったなし!!
 
・公暁の「私に武士の名はありませんでした」に
 ちょっと胸打たれちゃった……。
 鎌倉殿の器でないのは確かだが、
 生い立ちについては当人にまったく責任ないし、
 乳母夫に利用されて裏切られたのは哀れ。
 
・平六「これで鎌倉はガタガタだ」
 いつもじゃん!
 逆に、いつ「ガタガタでなかったとき」があったのか聞きたいよ!
 
・公暁がごはん食べてるときに傍らに置いていたの、
 「実朝の首」じゃなくて「実朝の部屋から取ってきたドクロ」だったの、
 おもしろいアレンジ。
 公暁が鎌倉殿の証だと信じていたものが、
 どこのだれともわからん偽物のドクロ。
 
・小四郎「鎌倉殿の敵は平六がとってくれたぞ」
 大江「石橋山以来の忠臣」
 平六「これからも鎌倉のために働きます」
 全員が思ってもないことを言ってる空間、
 寒すぎる……
 
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」♯44

2022-11-20 22:46:46 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第44話「審判の日
 
え~ん、面白すぎて頭がおかしくなりそうだよ~!!
実朝や公暁、仲章がどうなるのかなんてわかっているのに、
史実とされているエピソードとオリジナルのエピソードが絡み合い、
どう展開するのかまったくわからず、息もつかせぬ45分。
・公暁単独犯人説
・三浦義村黒幕説
・北条義時黒幕説
を全部盛ってお出ししてきたうえ、
予告を見る限り、実朝の自主的な働きかけもありそう。
脚本がうますぎる。
 
小四郎「これからは修羅の道だ」
視聴者「今までも十分修羅の道だっただろ!」
といった感じの前回の予告だったけど、なるほどね~~!
今までは、
「鎌倉を守るためには仕方ない」
という体で対処していた小四郎だけど、
実朝が「いずれ御所を西に移す」と言い出したことで、
積極的に実朝を殺す方向に舵を切ったというわけね。
これまでは「仕方なかった」だったのだけど、
「私たちは正しかった、いつだって」
は完全に腹を括ったセリフ。
 
ただ、小四郎は若かったのもあって
義兄の頼朝に深い思い入れがあったのかもしれないが、
根本のところでは頼朝だって京都志向だったよ。
「都では芽が出ない、上皇に利用される」&
「板東武者の利益を守らなければ板東での自分の地位はない」
ということを理解していただけでさ……。
そもそも実朝が上皇に接近したのは
小四郎のパワハラ&いじめが原因だしさ!
 
源仲章、こんなにクローズアップされると思わなかった。
小四郎の中では、
「ムカつくやつ」→「あ、俺の代わりに死んじゃったの? ごめんだけどラッキー」
くらいの処理をされると思っていた。
前回から「これは殺される」というムード盛り盛りだったけど、
ここまで華々しく悪役ぶりを発揮してくれるとは。
実朝は自分の思う方向に動いてくれて、
このままいけば自分が小四郎に代って執権に。
アーンド、小四郎の弱みも握ったし、
相手が暗殺を仕掛けてくることも見抜いて事前に防止、
後は暗殺者の女を吐かせて小四郎を失脚させれば完璧!
……というところまで来て、最後の最後で
自らどんでん返しのスイッチを押してしまうの、
面白すぎだよ。
 
公暁くん、前回から何回も三日坊主を繰り返してて
「これは将軍無理ですわ」だったんだけど、
お母さん・つつじとの語らいのシーンが入ったことで、
「不憫な子……!」
になってしまった。
今まで、「本来なら俺が手に入れるはずだった地位だぞ~!」と
やっかみで動いているアホの子だと思っていたが、
日陰の身として生きなければならなくなったお母さんへの
思いやりもあったのね。
このドラマの世界にいると完全に感覚が麻痺してしまうが、
幼いころに後ろ盾になる父親を亡くすって、
現代以上に心許ないことだからね……。
心優しい実朝くんが頼家の死についての真相を知って
謝り、協力して北条と戦おう!と言うんだけど、
「お前の気持ちはわかる」
「血を流すのは嫌だから、暴力以外の方法でね!」
って恵まれた身の上だからこその無神経さを発揮。
ここで手を取り合ったら何かが変わったかもしれないけれど、
生い立ち故のわかりあえなさで、それが実現しないのも
やるせないのよね~。
 
【その他いろいろ】
 
・おもしろキャラののえさんだけど、
 ちょっと可哀想になってきちゃった。
 序盤のコメディパートで「次、わたし!」って手を挙げるも
 結局一緒にやれないところ、疎外感の演出だったのだろうし、
 小四郎は、妻が自分に不利益をもたらしたのではないかということだけを心配。
 しかも小四郎、妻への態度もパワハラめいてる。
 互いに愛しておらず、興味もない、利害の一致婚だったのは
 当時としては珍しくないと思うが、それならそれで、
 せめて表面上はそれなりの礼儀を尽くしてほしいよ……。
  
・大江どの、目が見えなくなっても、政子推しでも、
 相変わらずだよ~!
 「仲章には死んでもらいましょう」
 「立ち塞がるものは殺す、それが鎌倉の流儀」
 殺人に何の躊躇もない!
 「京では芽が出ないから、鎌倉で」というのは
 仲章も大江殿も同じなのに、身の処し方に差がありすぎる。
 大江どのは自分は手を汚さないし、
 妬まれたり恨みを買ったりしたら殺されることを
 ちゃんと理解してる。
 
・政子と実衣ちゃん、また仲良くやっていて嬉しいけど、
 実衣ちゃんがしつこく「うちの息子は」を言い出すたびに
 暗い気分になる……。
 本人にも鬱屈はたまってたけど、たぶん、時元が殺されるの、
 この実衣ちゃんのアピールが原因だよね……
 
・「三浦は来るな」という泰時の働きかけで、
 平六は実朝&小四郎暗殺から撤退。
 泰時にとって平六は岳父なんだけど、初ちゃんとの結婚後、
 絡みがほとんどないので、岳父―婿のムードが一切なし。
 
・政子と実朝、仲良しの母子で、
 「跡継ぎができないことに一切触れないでいてくれた」
 と実朝は母の理解に感謝していたのに、
 頼家殺害の真相を知った実朝が母を詰り、
 おそらく和解しないまま永遠の別れを迎えるのが
 つらすぎる……。
 子どもを四人全員失っただけでなく、
 息子二人には恨まれ、失望されて別れてるんだよね。
 
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」♯43

2022-11-13 22:34:50 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第43話「資格と死角
 
久々に心底面白かったな~!
 
いや、毎回面白いのだが、ここのところ、
ストレスフルな回が続いていたから……。
 
次週に悲劇があることはわかっているのだけども、
義時の実朝への陰湿な攻撃がなりをひそめた&
それどころじゃなくなったし、
笑いと緊迫感のバランスもよかった。
 
 
予告からめちゃ気になっていたのが
「時房が後鳥羽院をどつく」シーン。
 
「どういうシチュエーションだよ!?!?」
 
と思っていたのだけども、院だと知らずに
「蹴鞠で認め合ったぜ☆」のノリでやってたのね……。
 
しかし、当時、貴人は明らかに肌つやが違うし
(栄養状態に格差がありすぎる)、
直衣着てるんだから、明らかに自分より身分が高いと
わかりそうなものだが……。
しかし、「おもしれー男☆」展開で院の心をつかみ、
親王将軍の件もよい方向に。
 
 
ラスト、「言えません」「友を売るわけには」と言いながら、
平六がしゃべるしゃべる。
 
「あなたのお父上、北条に殺されたんですよ!」
 
とぶちまけるわけだが、伝えた内容、ほとんどが真実!
甥である主君が邪魔になったら、追放して暗殺! 
本当にやりました! 主人公とは思えぬ所業!
 
「公暁が邪魔になったので小四郎と打ち合わせのうえで
 追い込んで、謀反の咎で始末しようとした」
 
という可能性もなきにしもあらずだけど、
平六が本気で小四郎を始末しようとしたとしても
驚かないよ。
だって本当に、小四郎って平六からこれまでずっと
一方的に搾取してきたもん。
 
 
しかし、本当に鎌倉の人たちは、本当に、
ちゃんと報連相&コミュニケーションしようよ!!
小四郎は親王将軍の構想の話が出た段階で
平六に伝えて対策を取らなきゃいけなかったし、
政子は実朝に公暁を会わせる前に
小四郎と相談しなきゃいけなかったし、
小四郎&政子は、公暁と会わせる前に
実朝に口止めしなきゃいけなかったよ……。
小四郎がようやく泰時に自分の思いを語ったのが
今回唯一の進歩。
しかし泰時からの質問には答えない小四郎……。
 
 
【その他いろいろ】
 
・実衣「次の鎌倉殿は公暁様か私の息子!」
 平六「それはない」
 はたきあっている二人、子どもじみてて
 なんだかしんみりしちゃった。
 この二人も、昔から知ってる幼なじみの
 従兄妹どうしなんだよね。
 
・大江殿「私がお仕えしてきたのはただ一人、尼御台でございます」
 いきなりの告白。
 政子に「重すぎます」って言われてたの、なんかよかった。
 男女の恋心じゃなくて、「推し」発想なんだな。
 
・大江殿の入れ知恵で、卿二位の心をうまくくすぐった政子。
 丹後局から圧迫面接されてたときから、ずいぶん成長した!
 京都マウントにも、
 「はいはいそうですね、田舎者です!」
 と応じるしたたかさ。
 しかし、干鮹は当時としてはまともな手土産だったのだろうか……。
 
・政子「私が都に行く」
 仲章「お供いたしましょう」
 政子「結構!」
 即座に断られてたの、笑った。
 今日の仲章は実権を手にする前から調子に乗りすぎてて、
 「これは殺されるね……」という説得力がすごい。
 のえにモーションかけてたのは、なんだったんだろう。
 小四郎への嫌がらせ??
 
・仲章「たたずまいに雅さがただよっている」
 のえ「よく言われます」
 のえさん、すっかりおもしろキャラになっちゃったな。
 あんなに「都を知ってる」アピールしてたのに
 生まれは遠江!!
 
・泰時から酒を取り上げる初ちゃん、
 朝時に「あんた、また何かしでかしたの」という初ちゃん、
 好き……
 
・政子の「従三位~☆」は、
 頼朝との「征夷大将軍~☆」の再現なんだな。
 夫を亡くしただけでなく、我が子4人が全員病死&暗殺って
 とんでもない不幸だよ……。
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」♯42

2022-11-06 21:53:25 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第42話「夢のゆくえ
 
主人公が反撃されてこんなに嬉しいドラマ、
他にある!?
 
実朝は予想外のことを言い出すわ、
反抗期の息子は知恵を付けて
恫喝で押さえ込めなくなってるわ、
丸め込んだと思っていた姉も実朝につくわ。
一応味方であるはずの平六も
北条第一のやり方にチクリと言ってくるし、
味方が時房だけになっちゃった。
わはは!
 
……いや、悲劇になると知っているのだが、
一瞬だけでも反撃してくれて溜飲が下がったよ。
 
 
「鎌倉のため」「息子の代になってからのため」という
小四郎の考えも一面では真実なんだろうけど、
 
・「鎌倉殿を責めているのではない」
 と言いながら息子と同僚を恫喝して、
 結局実朝を責める
 
・「こちらの意向に沿って息子をたしなめないと、
 息子を殺す」
 と実の姉を脅す
 
・事前にちゃんと説明すればすむ話なのに、
 わざと失敗させて実朝の心を折る
 
と、やり方に悪意が満ち満ちてるから、
結局パワハラしてるだけじゃん、って結論になっちゃうんだよ。
 
 
板東に政治のできる人間が少ない、という事情はあるにしても、
「ちゃんと教育すれば防げた悲劇じゃん!?」
なんだよな、頼家も実朝も。
頼家は、このドラマでは比企だけが教育を担当してたから
(梶原や仁田も乳母夫だった説がある)、
ある程度は仕方ないところはあったんだけど、
実朝の場合、ローティーンのうちに鎌倉殿になって
それなりに教育プログラムも組んでいたんだから、
小四郎や広元が
「そうしたら、こういうことが起こって、こうなりますよ」
って説明すれば教育できたことない??
小四郎、ずーっと、ちゃんと説明もしないのに、
「自分の思うとおりに動かないから、
 心をへし折って無気力にさせる」
を繰り返してるんだよ。
 
孫の顔になった泰時、可愛いね!!
彼が父親に対して強く言い返せるようになってきたのと
(小四郎、言い返せなかったもんな)、
現実的な妥協案を出せるようになってきたのが救い。
 
 
【その他いろいろ】
 
・「上皇様の生き霊イベント」、再び発生。
 
・史実ではよぼよぼのじいさんのはずなのに……というツッコミを
 逆手にとってネタにしてきた八田殿。
 最後にこれ以上ない筋肉ムキムキイベント。
 
・平六、脱ぐ必要あった!?!?(2回目)
 
・八田殿、小四郎の頼みで小細工するのかと思ってた。
 そうじゃなくて本当によかったけど、
 「これで引退する!」という退職の記念になるイベントを
 せこい小細工で台無しにされて本当に可哀想。
 
・慈円僧正、似顔絵のときもそうだったけど、
 鼻がチャームポイントなのね。
 
・丹後局と時政パパの再登場は意外。
 りくさん京に行っちゃったのか~。
 磯山さやかをどう使うのか謎だったんだけど、
 「時政パパ、鎌倉追い出されても楽しくやってます☆」
 という演出だったのね。
 
・時政はモテキャラなのに……
 小四郎にも泰時にも、そこは受け継がれなかった模様。
 
・実朝&千世ちゃん、可愛いね……
 ずっと平和で仲良くしていておくれ……(叶わぬ願い)
 
・上皇様サイド、鎌倉を見下してるんだけど、
 実朝を応援して小四郎を押えようとしてるのは本当なので、
 実朝シンパとしては複雑!
 
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」♯41

2022-10-30 21:23:17 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第41話「義盛、お前に罪はない
 
小四郎、最終回で殺されるでしょ、これ……
伊賀の方の毒殺説とは別の描き方で、殺されるよ。
 
この後、言うこと聞かなくなった実朝を殺すんだろうし、
業が深すぎて(&視聴者からのヘイトも強くなりすぎて)、
 
「小四郎が手を血で染めましたが、おかげで光の執権泰時のもと、
 しばらく鎌倉は平和になりました☆」
 
で済むとは思えないもん。
 
 
和田合戦は、思った以上にエモーショナルな演出がなく、
ただひたすらに後味が悪くて、呆然。
畠山重忠ほど「無実」でも「理不尽」でもないから
悲劇性は少ないんだけど、
「残された癒やしの義盛がいなくなって、
 これからどうしたらいいの……」
という不安がすごい。
泰時の反抗期も極まりそうだし、
政子も完全に小四郎への信頼を失っていて、
ギスギスしまくりだよ……
 
平六、ちょっとくらい義盛に情を見せるかと思ったが、
そんなことなかったね!
まあ、序盤から義盛のこと嫌いな描写はあったし、
三浦の惣領としては、自分より目立ってて、
しかも言うこと聞かない分家のおじさんが邪魔なのはわかる。
でも、もうちょっと躊躇するかと思った。
 
 
【その他いろいろ】
 
・義盛ですら、
「起請文なんか、後から破いちゃえばいいじゃん。
 血を吹き出して死んだ奴、聞いたことない」
 って言ってたのに、八田どのはもちろんのこと、
 平六まで割としっかり起請文の効果を信じてるのが
 面白い。
 「起請文キャンセルする方法=起請文を吐く」で、
 一生懸命吐こうとしてて、胤義に突っ込まれていた。
 
・のえ「離れ離れはイヤです」
 小四郎「危険だぞ」
 のえ「二階堂に参ります(一緒に行かない)」
 現金すぎるのえさん、もうすっかり面白キャラに……
 
・珍しく肉体労働したり、バトルシーンを見せたりした
 大江どの(意外に強い!)、ちゃっかり政子の手を握ってた。
 なんなの、やっぱりラブなの?
 
・吾妻鏡における、義時死後の泰時と朝時の
 ギスギスした感じが好きなので、
 朝時が泰時に対してコンプレックスの混じった
 怒り方してたの、よかったわ~。
 このドラマでは泰時母は八重さんなので、
 母の出自による朝時の「我こそは嫡流なり!」意識はないのね。
 単純に、優秀な兄への鬱屈といった感じ。
 兄が朝時の手柄を申告して父の勘当を解いたのにも
 反発するのかと思いきや、素直に礼を言ってたな……。
 
・泰時には盛綱と初がいてよかったね……。
 一人で碁を打ってる小四郎の、ひとりぼっち感よ……。
 
・三善どの、実朝のために小四郎に抗ってくれたんだな。
 気が弱いのに。
 
・実朝くん、ここまでコケにされたら、
 そりゃあ小四郎に対してキレるわ! だけど、
 「お前のこと信用しない」って面と向かって言っちゃうのは
 頼家と一緒。
 上皇の権威を利用して対抗しようとしていることも、
 言わずにやらないとダメだよ~。
 
・実衣「姉上は口を出さないで!」
 政子「乳母は控えていなさい!」
 政子、やっと言ってくれた~!
 比企の道さんのときから、乳母には遠慮しつつも
 腹に据えかねることもあり……という感じだったものね。
 
・小四郎「あなたのお父上に教わったことでございます」
 何でも頼朝のせいにするな~!!
 頼朝よりひどいからね、やってること!!
 
コメント (2)
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大河ドラマ「鎌倉殿の13人」♯40

2022-10-23 21:42:02 | 大河ドラマ「鎌倉殿の13人」
第40話「罠と罠
 
こいつ、本当に大河ドラマの主人公か……?
誰か早く始末してくれ~!!
 
そう思わずにはいられないほどの小四郎の闇落ちっぷり。
 
それに対する和田義盛のあまりの「変わらなさ」が
苦しくて苦しくて。
謀反に加担したら
「本気じゃ無かった」
「つい調子に乗ってしまった」
で済まないのが解らないんだよね。
時政パパと同じで、ずーっと板東の田舎のチンピラ時代と
同じノリなんだ。
変わりすぎた小四郎と代わらなさすぎる義盛の対比が
すさまじくて、
ギャグのはずの「無数の和田義盛」も笑えなかったよ~。
 
「眉毛剃る」って、上総広常のところへ説得へ言ったときの
エピソード持ち出してきてさー。
本当にあのころは平和だった。
あの場にいた上総も梶原も、平家との戦いじゃなくて
内ゲバで死に追いやられてるんだよな……
怖すぎるよ鎌倉!
 
黒すぎる小四郎、もはや姉に嘘をつくのも普通のことになりつつあるが、
政子もだまされっぱなしではなかったこと、
「もっとうまくやれるはずなのに、怯えてる」と評したこと、
実朝が圧倒されっぱなしじゃなくて義盛を救おうとあがいたこと、
よかったね。
こうやって希望を見せられて、
あっというまに希望を打ち砕かれるわけだが……。
 
「もう俺らしか残っていないよな」
という義盛の底抜けの人の良さも見せられて、
なんだかんだでやっぱり義盛を闇討ちにはできない小四郎。
「本当は和田殿のこと好きじゃん!」
と時房に言われて、否定できない小四郎。
それでいて、回避できたと思った戦が、結局始まってしまうし、
うまく立ち回っていたと思っていた平六もピンチに陥るし、
本当に脚本が上手い。
 
【その他いろいろ】
 
・事情を知らない実衣に「孫の顔を」と言われて
 即座に「私のせいで」と謝る千世ちゃん、
 優しすぎる……涙。
 歩き巫女が言ってたとおり、これで幸せなわけはないんだけど、
 夫に放置されてるより、秘密を共有した理解者であったほうが
 まだマシだと思っているんだよね。
 頼むから、優しさにあふれた可愛い夫婦を
 ひどいめにあわせないでくれ~!!
 
・実衣「都育ち のわりに大雑把」
 のえ「育ちがいいと小さいことは気にならないんです」
 政子はのえについて「りくさん思い出すわね」と言っていたが、
 りくさんほど賢くなく、欲丸出しなとこが憎めないのえさん。
 
・小四郎の闇落ちの理由が、
「泰時の代になる前にトラブルの種を全部取り除いておくため」
 ということだとはわかったが、泰時の返事が、
「私のために……!(感動)」
 ではなく、相変わらずの
「父上は間違っている! 私は別のやり方でやる!」
 なの、いいよね。
 キャラが一貫している。
 光の執権になれたのは、やっぱり父親が全部始末したおかげだと
 思うけど。
 
・泰時が政子に小四郎の悪行をチクってる、
 その背後に小四郎がいたの、怖すぎた。
 
・小四郎「兄上の望んだ世にもうすぐなる」
 三郎兄上、なんだかんだで少年ジャンプの主人公タイプだから、
 マジで曲解だと思うよ、それ。
 頼朝を利用するしたたかさはあったが、
 まさか同じ「板東武者を殺しまくって」そうしたいとは
 思ってなかったでしょ。
 
・合戦の気配を感じて、朝時を呼び戻す初、
 有能すぎる!
 
・我が家に伝わる秘策=女装
 帝や公卿もやってたわりとメジャーな方法。
 よそでも本当に機能してたのか謎。
 
・実朝と義盛の語らいで泣いちゃった……
 
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