恩田陸『木洩れ日に泳ぐ魚』(中央公論新社)
★★★★☆
ともに暮らしていた部屋からたがいに引っ越していく
前夜、一組の男女が最後の夜として語り合う。
ふたりで出かけた旅先で、同行した男の死。
男は自らの命を絶ったのか?
それともふたりのうちのどちらかが殺したのか?
記憶を掘り起こしていくうちに、ふたりの関係を
形成していた事実までもが覆されることになる。
******************************************
恩田陸、久しぶりだなあ。
男女の濃厚な情念と、ふたりの関係性は、
「黒と茶の幻想」や「まひるの月を追いかけて」、
会話の中で推理が進んでいく形式は
「木曜組曲」に通じるような印象。
千明が草を結んでいるように見える動作をしている
理由が、
「そりゃないだろ……実際やらないだろ」
という感じではあるし、確証のないまま
推理だけで話に決着がついてしまうのも
いまいちすっきりしないのだけど、
引き込まれて一気読みでした!
★★★★☆
ともに暮らしていた部屋からたがいに引っ越していく
前夜、一組の男女が最後の夜として語り合う。
ふたりで出かけた旅先で、同行した男の死。
男は自らの命を絶ったのか?
それともふたりのうちのどちらかが殺したのか?
記憶を掘り起こしていくうちに、ふたりの関係を
形成していた事実までもが覆されることになる。
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恩田陸、久しぶりだなあ。
男女の濃厚な情念と、ふたりの関係性は、
「黒と茶の幻想」や「まひるの月を追いかけて」、
会話の中で推理が進んでいく形式は
「木曜組曲」に通じるような印象。
千明が草を結んでいるように見える動作をしている
理由が、
「そりゃないだろ……実際やらないだろ」
という感じではあるし、確証のないまま
推理だけで話に決着がついてしまうのも
いまいちすっきりしないのだけど、
引き込まれて一気読みでした!