m's diary

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島根の旅2011【豊田家住宅】

2011-09-23 | 島根の旅2011


倉吉の町並みを歩いている途中出会った豊田家住宅。
江戸中期から呉服屋を営んでいた家で、
二階建ての母家、中庭、二階建て離れ、坪庭、土蔵を持つ倉吉の伝統的な町屋形式の建物。
登録有形文化財となっている。

休憩がてら入った建物だったが、ボランティアガイドさんが建物の内部を案内してくださるというので見せていただいた。
特に昭和5年に建てられたという「離れ」の造りが細かいところまで手が込んでいて、すばらしい住宅だった。





母家と離れの間には中庭が設けられている。









中庭に架けられた太鼓橋がなんとも風流。





太鼓橋を渡って離れへ。





この太鼓橋の下は元は池が作られていて、その池はかつては家の中まで入り込んでいたのだそう。
家の中から見たところ、池の名残の石ぐみが見られた。





離れの一階座敷の床の間の横にはかなり大きな明かりとりの丸窓がとりつけられている。





この座敷には小さな坪庭がある。





ちらりと目に入ったマジョリカタイル。
昔の洗面所だった所だそうで、洗面の方は改装されていた。





離れ二階はこれまた凝った造りが随所にみられた。





家が一軒建つほどの価値があるという黒檀を使用した床柱。
自然のうねりが美しい。





めちゃめちゃ繊細な欄間にも職人の技を見た。





天井は杉を使用し、「烏造り」(うづくり)といってわざと木目を浮き上がらせる仕上げを施したもの。





更にこちらの欄間は桐板を両面に「菊」を浮き彫りしたもの。





障子の桟には面取りが施してあって、これは作るには5倍の手間暇はかかるそうでかなり珍しいものなのだとか。

離れの方にまでこれだけ贅を尽くしてあるなんて~
優雅で余裕のある暮らしぶりが伺えた豊田家住宅だった。

コメント
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