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タイル巡り♡タイル制作♡建築巡り♡町歩き

兵庫県立先端科学技術支援センター

2011-09-28 | 建築巡り・街歩き【兵庫】



この前の三連休の一日に播磨科学公園都市へ両親、子どもたちと一緒に訪れた。
播磨科学公園都市は建築家の磯崎新氏、安藤忠雄氏、渡辺真理氏、そしてランドスケープアーキテクトのピーター・ウォーカー氏により
都市全体が自然環境を守りつつデザインされているとのこと。

一度泊まってみたいと思っていた先端科学技術支援センターが
宿泊しなくても予約すれば見学できると知り、まずはこちらへやってきた。
建物は磯崎新設計、ピーターウォーカーによる庭園もある。
こちらの研究棟は関係者以外は立ち入り禁止・・会議集会棟、宿泊棟へ。





会議集会棟の入り口。
向かい合わせで同じデザインのエントランスがあり、反対側は宿泊棟の受付になっている。
エントランス前にはピーター・ウォーカーデザインの火山をイメージした植栽が。
エントランスは中央に柱があり、開口部もそれほど大きくないので目立たず、入り口を探す人が結構いるとか・・





まずはロビーから案内していただいた。
ここのロビーはとっても面白い・・
ドーム型の天井の中央に音が集まって、音が大きく響くようになっている。
声を出したり、床を足で踏み鳴らすとすごい反響が返ってきた。
日光東照宮の鳴龍を模しているのだとか。





建物は全て「和」をコンセプトにデザインされているとのこと、
ロビーの一面はこの朱色の壁になっている。
朱色は西方浄土を表わす色とのこと。
グラデーションがついたような色合いだったので壁に何かで塗り付けたもの?と思いきや
Pタイルというプラスチック製のタイルを貼ったものだそう。





そして廊下に敷き詰められているのは和を意識し、せん瓦の特注品だそう。





ロビーから続く大ホールの入り口への通路の上を見上げると、天窓から光が差し込む吹き抜けになっていた。





大ホールは円形になっていて巨大なアーチが天井を支えている。
国際会議ができる同時通訳ブースなどもある。





大ホールの壁面はこんな分厚い煉瓦風のタイルが貼られていて、重厚感を醸すと共に吸音の役割もあるという。





こちらは交流サロン。
先ほどの大ホールでの会議の様をこのマルチビジョンに映し出すこともできる。





ハイセンスなテーブルや皮製の椅子など家具は全て西ドイツ製とのこと。





こちらの壁面はコンクリートと木のコラボになっていた。
このコンクリートの打ち放しに四角い枠がくり抜かれたデザインは建物のあちこちに繰り返し使われているモチーフで、
廊下ではこの四角の枠の中にはアルミが入っていたり、部屋の中ではガラスが入っていたりと
場所によってそれぞれ変化が付けられていた。





せん瓦が敷かれた廊下からはガラス越しに緑の庭園が見える。





こちらも一工夫されていてガラスの上部がすりガラスになっていて、雪見障子の役割を果たしている。





椅子に座った目線から透明なガラス越しに庭園を眺めることができる。





この後は宿泊棟の特別室へ案内していただけた。
意外と部屋は狭目?!





何が特別室なのかといえば、寝室の他にこんな別室が設けられている。
会議や簡単なパーティなどに使えるそう。
こちらの家具も全て西ドイツ製。
宿泊は二人の場合この部屋でも平日一人4400円と格安。





この皮製の椅子、座り心地よかった・・









優雅に弧を描くガラスブロックの内側はトイレになっている。
この曲線はマリリンモンローのヒップをイメージしたものなのだとか。





多目的室からは中庭の日本庭園を眺めることができる。
中庭は銀閣寺をイメージしたものだそうで、芝生と石に覆われた6mの巨大な二つの築山がそびえ立っている。
それぞれ夏の山、冬の山を表わしているそう。





そして、庭園内へも入れて頂けた。









飛び石が館内にまで入り込んでいるのがおもしろい・・





きれいに組み込まれた石。





庭園の片隅には竹林もあって、黒御影石がストライプ状に並べられ、その石の先は建物の中にめり込んでいるという
面白いデザインに。





建物内を一通り案内していただき、先端科学技術支援センターの宿泊棟、会議集会棟の見学を満喫することができた。

コメント (2)
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