今月の建築講座で明石へ訪れてきた。
最初の見学場所は神戸大学付属小学校。
こちらは内部写真掲載不可なので外観だけ。
昭和12年に兵庫県立女子師範学校附属小学校の校舎として建てられた鉄筋コンクリート2階建ての建物。
内部は中廊下式の教室配置になっており、教室の上階にある講堂は当時の雰囲気がよく残されていて、
プロセニアムアーチの付く舞台や構造的にも丈夫だという扁平アーチの天井、唐草模様の装飾があしらわれた
シャンデリアなどのある美しい講堂で、現在は図書室として使われているようだった。
その後に外観だけ見学した明石市天文科学館。
設計は構造学者の棚橋諒で昭和35年に完成したそう。
外観の光沢のあるタイルは後ほど改修時に貼られたものだとか。
この建物の飾りのように飛び出ている部分が日本標準子午線に。
最後に訪れた中崎公会堂は明治44年完成。
和風公会堂のはしりだそうで、屋根を二重に重ねる千鳥破風、玄関廻りはむくりのついた唐破風が寺院風で重厚感あふれる。
設計は以前に講座でも見学したことのある加古川の安藤邸も設計した加護谷祐太郎だそう。
玄関ホール。
ホールを囲んで廊下がコの字型にのびる。
大広間の天井は折り上げ格天井になっていて、とても広々としていて立派
こけら落しには夏目漱石の記念公園が行われ、千人を超す聴衆が大広間に集まったのだそう。
この日は社交ダンスのサークルが使用されていたが、こんな広間を貸し切りなんて贅沢で優雅だなあ。
帰り道にあったラジオ塔
ラジオがまだ高級だったころ、普及のために建てられたものだそうで、
この塔の中に受信機とスピーカーがつくのだとか。
「ラヂオ」の文字がレトロ。
塔には四面共モザイクタイルが飾りに入れられてた。
講座が解散になった後、ぷにょさんが1軒調べてたタイル物件へ。
「祇園写真室」と看板がかかっていた建物。
なんと玄関廻りはタイル尽くし。
ポーチには無釉カラータイルが素敵なデザインで貼られ、ショーウィンドウの下にもびっしりとモザイクタイルが市松模様に貼られてる。
ショーウィンドウと窓下に広範囲に貼られたタイル。
その後お茶しに、明石焼も食べれる喫茶店、ヨシダへ。
久しぶりに明石焼を食べた。
ふわふわで卵感たっぷり・・意外にお腹がいっぱいになった。
しかし私はソースたこ焼きの方が好きかも。
更に帰り道、魚棚商店街をぶらぶらひやかし。
魚ならぬ、野菜激安のお店を発見、思わずずっしり手に袋が食い込むくらい野菜を買ってしまった;
帰りの駅ビルで見た「海」を連想させるさわやかなタイル。
フラットなタイルの中に凹型のタイルも混じって、壁面の表情に変化がつけられてた。