今月の建築巡り講座は旧灘中学校(現灘高等学校・灘中学校)と倚松庵へ訪れた。
灘高の方はブログへは控えることとなったので、後に行った倚松庵で撮った写真を載せてみた。
倚松庵は谷崎潤一郎が昭和11年11月から18年11月まで、関西移住の中では一番長く住んでいた家だそうで
小説「細雪」はこの家での出来事をほぼ忠実にたどったものだという。
外観と内部の大部分は和風の造りだが、一階には食堂と応接間とが二間続きになった洋間がある。
この日はここで講演会があり、仕切り扉が取り払われ、パイプいすが隙間なく並べられていて写真がやや撮りずらかった・・
洋間の照明は当時使われていたものの復元で、間接照明となっている。
陰翳礼讃でも説かれていた、ほの暗い灯りや闇や陰を礼賛する美学の影響が見られる。
暖炉跡。
洋間の扉に入れられていたシンプルなステンドグラス。
洋風のレトロな蓄音機も。
階段手摺の細工も手が込んでいた。
二階の八畳間の和室
各部屋ごとに小説で使われた一節が添えられてるので細雪をじっくり読んでから伺えばもっと臨場感を感じながら見学できたかも。
お庭から見た倚松庵。
裏門。
最新の画像[もっと見る]
"倚松庵"の写真、とても興味深くみさせていただきました。
"細雪"は読んだことがありませんが、"陰影礼讃"の方は学生の
頃に読んだことを思い出しました。
確かに、この住宅には陰影が溢れているって印象ですね。
この時代の日本の住宅には、こういう趣があるものが多いんですけど、
アメリカ的な健康的で明るい住宅と比べて、美的で隠微な表情に富んだ
こういう住空間にいまの日本人は住めないんじゃあないかな?
って思ったりします。どっちがいいのか、難しい問題ですね。
こんばんは!
陰翳礼讃、私も以前に何度か読んで、ろうそくの灯りとか
漆器の美とか日本的なものに憧れました~
現代の明るい日本のリビングではそういう微妙な趣は
なかなか味わうことはできませんよね。
陰翳を美とするような昔の日本の風習はだんだん失われていきつつあるんでしょうか~
先日はお疲れさまでした。
皆さんともっと話をしたかったのですが、翌日が試験だったため、無念の帰宅でした。
私もやっと記事をアップしました。
倚松庵、なかなか良かったですね。
今回は灘高校・中学の”洋”と倚松庵の”和洋折衷”の組み合わせも面白かったです。私は倚松庵の二階が良かったなあ。
「細雪」はお気に入り小説なのですが、「陰翳礼讃」は未読です。
先日はお疲れでした~&試験もお疲れさまでした!
ほんとに灘高校・中学校のキュビズムの建物も魅力的でしたね。
あちこちに見られたキュビズムならでは?な装飾も面白かったです。
倚松庵もよかったですね、「細雪」がお気に入りの小説でしたら
より一層楽しめたのではないですか~
二階の小じんまりした和室の雰囲気もよかったですね。
気候のいい日に窓辺に腰かけて日向ぼっこしたくなる感じでした。