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淡河宿・ヌフ松森医院

2022-12-06 | 建築巡り・街歩き【兵庫】

本陣なな福でランチした後、やって来たのは「ヌフ松森医院」
実は、本陣へ行く前に、早く着き過ぎたので、ここでゆっくり見学させてもらってたのだった。食後お茶しに再びやって来た。

明治中期から地域の名医として医療を支えてきたという歴史のある旧松森医院。
こちらには築100年になる母屋の旧医院と昭和33年築の旧医院棟の他、蔵などが450坪の敷地内に残されている。
老朽化した建物を、壊すのではなく、保存すると共に地域活性化の為に活用しようと、現オーナーの方が手を加え、旧医院棟を昭和レトロをテーマにした複合施設として昨年オープンされたという。


こちらの棟は三代目が昭和33年に建てられたという新病院棟。
現在、こちらの建物がリノベーションされ、カフェやおためし住居、コワーキングスペースなどの複合施設となっている。


昭和3年に建てられた、旧病院棟の当時の写真。
後ほど、こちらへも案内して頂くことに。


診察室を改装したカフェスペースは、昭和レトロ感たっぷりで、
窓ガラスなどは、元のまま苦心して残されたという。


右手のガラスも病院時代からのもので、


うっすらとガラスに残る「受付」などの文字。


窓辺にぎっしりと並ぶ雑貨たち。


雑貨が並ぶ台もタイル貼りで、元々使われていたもののようだ。


レトロでポップなガラスコップ、調理器具などが並んでいてワクワク


医療用キャビネットにレトロワンピース。



このレターラック、いいなあ。


元レントゲン室は駄菓子屋さんに。


昔懐かしい駄菓子がぎっしり。


病院時代のカルテの整理棚をディスプレイ棚として再利用したそう。
1階にはパン食堂もあって、土日営業されてるとのこと。


2階では宿泊し、里山体験ができるお試し住居というシステムもあり、



又時間貸しのコワーキングスペースもされている。



そして、現在改装中の母屋。
昭和3年に二代目により旧病院として建築され、新病院棟が建築されてからは
住居として使用されてきたという母屋を見せて頂けることに。


住居として改装されて使用されてきたところも、できる限り元の病院時代の
造りに戻しているという。
病院の診察室だったスペース。



入口の扉付近には、鶴と亀がかたどられた透かし彫りなどの細工も残されていた。





建物内で唯一の洋室、応接室。



織り上げ格天井や洋風の窓などが。


台所にはモザイクタイル貼りのかまども。


こちらもそのまま残したいということで、見事補修されて蘇っていた。



お風呂の天井装飾や、


階段下の物置の扉


階段親柱。


階段を上がると、こんな丸窓も残されていた。


2階には大広間があり、こちらは集会や宴会などに使われていたという。


松や鶴が彫られた欄間もあったが、欄間のはいっていない箇所も。
放置されていた間に泥棒に入られて、盗まれてしまったのだとか。
淡河宿本陣でも、欄間や障子の引手がない箇所があったけど、
そこも盗まれた跡だったんだろうか。




母屋からは渡り廊下も伸びていて、かつては蔵までつながっていたそう。


広い敷地内にある2棟の蔵は改装が済み、宿泊施設などとして使われるそう。


もう一棟ある鉄筋コンクリート2階建ての建物は四代目のご夫妻の為に建てられた元住居。
現在改装中。



クリンカータイルが敷かれた土間には、趣味の水槽が置かれていたそう。


2階の寝室だったらしき部屋。
造り付けの棚やドンゴロスのような素材の壁紙もよく、



半分はこのような木の壁面。


こんな飾り棚のある部屋も。
こちらの1棟は、地域活性化の為に事業を行いつつ住まわれる方を募集中だそう。

ベランダから見た母屋。

敷地内の建物はまだまだこれから整備されていかれるそうで、クラファンも視野に入れられてるとのこと。
今後の母屋棟のリノベーションも楽しみ。


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