既に、空気のように日常的に使用しているファクシミリ(FAXと略)は、かって、その
標準的な方式について世界の議論を経て、1979年の京都国際会議場でのまとめの国際会議
(京都会議)で、日本の方式(NTTとKDDで共同開発した方式)が、世界の賛同を得て
FAX標準方式として決定されたのでした。 (FAX-G3方式)
この方式に基づいた、FAXが世界中で製造され普及し、価格も当時に比べれば格段に安価になり、
今や日本でも大半の家庭にまで普及している。
この度、これがIEEE(アイトリプルイー:アメリカに本部を置く電気・電子・情報の
世界最大の学会)から「IEEEマイルストーン」に表彰されたのです。
これまで、日本で表彰を受けたものに、テレビなどでお馴染みの八木アンテナ、自動改札システム、
太陽電池の商業化など17件があるだけという大変名誉のある受賞といえます。
IEEEマイルストーンとは、IEEE(米国電気電子学会)が、その関連分野で25年以上に渡って
世の中で高く評価を受けてきたという実績をもった歴史的偉業に対して認定する賞なんです。
1983年に制定され、全世界でこれまでに120件そこそこが認定されているというしろものです。
本日(4月5日)、受賞祝賀会があり、その後、当時の直接の開発関係者だけの内輪の
飲み会を行いました。 昔話に花が咲き、ひと時若いころにタイムスリップしたのでした。
表彰プラック