蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

水路記念日  (bon)

2015-07-28 | 日々雑感、散策、旅行

                          連日の猛暑で、海や湖など水が恋しい季節です。

 こんな記念日もあったのですね。 明治4年(1871年)に兵部省が海軍部と陸軍部に分かれ、
その海軍部の局の一つに「水路局」が出来たのです。これが同年(旧暦)の7月28日であり、昭和26年
(1871年)の水路部創立80周年記念事業を期に、毎年7月28日を“水路記念日”として制定されたのです。
(現在は、9月12日です。) 
 創立は、当時の日本で緊急課題であった日本沿岸の安全を図るための海図作りを使命としていたと
あります。
 当時の実務は、勝海舟らとともに長崎海軍伝習所においてオランダ式の航海・測量術を学んだ
津藩出身の少佐(初代水路部長)を中心として東京築地の海軍兵学校で、現在の水路業務の基礎が
スタートし、日本人による近代的な海図作りが開始されたそうです。

 これ以前にも、徳川時代から航路案内や海路図のようなものが作られており、例えば、徳川時代には
海外渡航を禁止した鎖国政策の実施により船舶航行の範囲を国内に限定したため、瀬戸内海を中心とした
交易が主な目的で、航路案内や海路図は瀬戸内海のものが多く、これらは1670年頃には木版刷りで
刊行されたといいます。

 このような歴史と役割を担った“水路、海図”は、その後、昭和46年(1971年)の創立100年を
期して、旧暦から新暦に変更して、9月12日を創立の日とし、以後、現在もこの日を水路記念日と
されています。

 なお、現在海上保安庁はわが国周辺海域を中心として航海用海図を約750版刊行しており、
近年では航海用電子海図も刊行し、国内外の船舶に利用されているそうです。

             海図例(ヨット・ボート用海図 東京湾)
                (日本水路協会HPより)


 ヨットやレジャーボートなど船舶に興味を持つ人、つり人などにとっては、それこそ必需のもので
あるのでしょうが、あまりそちらにご縁の無い身にとっては、別世界の内容に感じられます。 
ネットを繰っていましたら、「一般財団法人 日本水路協会」という組織が、1971年に設立されていて、
各種の海洋調査や国際関連業務、一般向けの海図の販売、普及啓もうなどの業務が行われています。
 その中の、コラムに“海の話”というのがあり、“氷山の氷は甘いか?塩っぱいか?”という記事が
目に留まりましたので、ここにコピペしておきます。

                       

 「南極の海に漂っている氷山を削って、カキ氷にして食べたら、どんな味がするのでしょうか?
甘い味か?それとも塩っぱい味なのか? ・・答えは甘くも塩っぱくもありません。

 その理由は、南極の海に浮かぶ氷山は、もともと南極大陸の一部だからです。長年にわたって
南極大陸に降り積もった雪が、さらに積もった上の雪の重さで押し潰され氷になり、ついには
大陸氷河になります。 この氷河がユックリと海にせりだして、海に落ちて氷山となって南極の海に
漂っているのです。南極地方でも海水は凍りますが海に漂っている氷山は、雪の凍ったものなので
塩っぽくはないのです。

 では、北極の海の氷山はどうなのでしょう。 実は塩っぱいのです。
それは何故かと言いますと、北極には大陸がなく深い海だけの世界ですから、南極のように降り積もった
雪が凍って海に流れ出しません。北極海では海水そのものが凍って氷山になるからです。 
海水が凍るときは塩分が弾き出されて水分だけが凍るのですが、弾き出されたはずの塩分がところ
どころに閉じ込められていて、それで塩っぱい味がするのです。」 
            出展:「海の豆知識」―海の相談室編―:第九管区海上保安本部

 

 

 

 

 

 

 

コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする