昨日(6/21日曜日)は、涼しい夏至で父の日でもありました。 冷蔵庫の日でも
あったそうです。 楽しみにしていた 部分日蝕は、意地悪く3時過ぎあたりから
厚い雲に覆われて観測不能でした。
「♬ 小倉生まれで~玄海ぃ~育ち・・」村田英雄の無法松の一生 の出だしですが、
この小倉は地名ですから「コクラ」です。これを「オグラ」と読むと、人名に多
いそうです。
いえね、昨日今年初めて、氷(宇治金時)を食べましたが、そういえばこの
小豆のことを「オグラ」ともいったり、羊羹に「小倉」があり、こちらは小豆の
粒粒がはいっていますが、なぜ「オグラ」というのか気になりましたので、ちょ
っと調べてみました。
余談ですが、昔、子供の頃には、梅雨が明けるまでは、氷など冷たいものは食
べさせてもらえませんでしたが、今は、冷凍技術が進んでいますから、今どきの
子供たちは、梅雨であろうと、そんなことはないのでしょうね。
あんこの「小倉あん」というのは、潰しあん(つぶあん)やこしあんに小豆の
甘煮を混ぜて作ったもの とあります。 つまり、小倉あんは、こしあんに蜜で
煮た大納言小豆などの大粒の小豆を粒状のまま混ぜたあんこのことなんですね。
他のあんことはひと手間かかっていますね。しかし、単純につぶあんとこしあん
を混ぜ合わせたものを小倉あんと呼んでいる場合もあるといいますから、本当の
オグラ餡はあまりないのかもしれませんね。
ついでに、小豆の粒をつぶさないように炊き上げたものがつぶあんで、見た目
にもつぶつぶとしていて、小豆の食感を残したあんこです。 小豆の粒を裏ごし
して外皮を取り除き、砂糖を混ぜて滑らかに練り上げたものがこしあんです。
羊羹や薄皮まんじゅうなどには こしあんが使われていることが多いですが、
羊羹に「小倉」とあるのがあるのです。粒粒の小豆が入っています。
あんこを使った食べ物は、つぶあんか、こしあんかで好みが分かれますが、つ
ぶあんは、関東よりも関西方面で好まれることが多いとあります。
このほか、つぶしあんというのもあって、小豆を煮たものをすり潰して砂糖を
混ぜ、練り上げたものをいうそうです。食感はこしあんに近く、皮が残る程度に
つぶすのが特徴だそうです。つぶあんとこしあんの中間ですね。
小倉あんというと、名古屋名物の小倉トーストが有名だそうです。私は知りま
せんでしたが、厚めにスライスした食パンをトーストして、バターを塗って小倉
餡を乗せたものや、小倉餡を食パンで挟んだもの(小倉サンド)があるようです。
ところで、小倉餡(オグラあん)という名前の由来がありました。
小倉餡の小豆の粒を鹿の斑紋(鹿の子模様)に見立てており、紅葉の名所である京
都の小倉山にあやかったからとあります。
小倉百人一首の猿丸太夫の歌に『おくやまに もみじふみわけなくしかの こゑ
きくときぞ あきはかなしき』から、小倉山(もみじ)→しか→鹿の子模様→小倉餡
と何とも風流な名前なんですね。 紅葉と鹿は花札にもあり、この二つはつきも
のなんですね。
あんぱん や もなかなどには、粒あんもこし餡も両方ありますね。
甘い話が続きますが、小豆が出たところで、ぜんざい、しるこの違いをみてみ
ました。関東、関西で少し違っているようですが、下表にありました。 この中で、
汁気のない餡を用いたものは、関西では「亀山」や「小倉(おぐら)」と呼ばれ
ているとあります。
ぜんざい と しるこ の違い
(ウイキペディアより)
(注:こしあん・関西をおしるこに訂正しました。2022.7.30)
亀山
(ネット画像より)
出雲大社門前にある『ぜんざい』も有名ですね。
甘い話はこれくらいにして、子供の頃、おふくろが、学生服の生地を「小倉
(コクラ)」と呼んでいたことを思い出しました。
こちらは地名から来ているようで、江戸時代、豊前小倉藩(北九州市)の特産
物で、縦縞を特徴とした良質で丈夫な木綿布のことなんです。小倉織というそう
です。江戸時代当時の破れやすかった布地に比べて、大変丈夫であったそうです。
水につけると布地が引き締まり、更に丈夫になるというのです。
これが明治期になって、小倉木綿として学生服の服地(普通は黒の無地)とし
て全国に広まったとありました。 のちに、学生服に「小倉」の名を冠した服地
が出回り元祖小倉綿のシェアは減少していったそうです。
おふくろの話はようやく納得しました。
甘い話がおおかったので、熱めの渋い煎茶が飲みたくなってきました。
(ネット画像より)
アンコ椿は恋の花/都はるみ