蓼科浪漫倶楽部

八ヶ岳の麓に広がる蓼科高原に、熱き思いあふれる浪漫知素人たちが集い、畑を耕し、自然と遊び、人生を謳歌する物語です。

清明  (bon)

2021-04-06 | 日々雑感、散策、旅行

 昨日(4/5)は、関東は冷たい雨の一日でしたが、今日は晴れるようです。

 4月4日は「清明」で、二十四節気の5番目の節気で、春分⇒清明⇒穀雨⇒立夏と
めぐり、春本番の時季を表しています。

 こよみ便覧には『万物発して清浄明潔なれば、此芽は何の草としれるなり』と記
されているとあり、この頃は空は青く澄んで気候が温暖になり まさに清々しい時季
なんです。万物は明るく美しい装いとなり、新たな環境での生活や仕事がスタート
する時期でもあります。

        (ネット画像より)

 七十二候には、初侯『玄鳥至(つばめ いたる) 』、次候『鴻雁北(こうがん き
たす) : 雁が北へ渡って行く』、末侯『虹始見(にじ はじめて あらわる) 』と
5日毎の変化を記し、いよいよ春本番の到来を告げています。

       今ではあまり見られなくなった・・
        (ネット画像より)

 本来ならばこのようなのどかな、うららかな景色を楽しむ季節のはずが、新型コ
ロナのために、2年続きで重ぐるしい陰鬱な空気が覆いかぶさっています。 ここに
来て変異株なる新種も急激な拡大をみせている地域があり、『まん延防止措置』が
適用されていますが、人の流れを抑えることができない様相を呈しています。

 コロナには、もう疲れたという人もおられるでしょうけど、ここは一番頑張って
何とか乗り越えたいものです。一人ひとりの行動に留意することしか方法はないのですね。

 競泳日本選手権の池江璃花子選手、白血病から3年ぶりの「おかえり」100mバタフ
ライで優勝しました。病気との苦しい戦いと 早くも100バタでの優勝にこみあげる
感動の涙を一瞬抑えることができませんでしたが、さらにまた次の試合に向かうシ
ャキッとした姿に戻り、彼女には素晴らしい春に包まれました。
 先の、序二段にまで転落して念願の大関に返り咲いた照ノ富士関にも大きな喜び
の春が訪れたのでした。メジャーの大谷翔平選手も「リアル二刀流」の春を発揮し
ています。

          

 キンポウゲ科デルフィニウム属のヒエンソウの花ことばは「清明」だそうです。

       ヒエンソウ
        (道草図鑑より)

 この頃のやわらかく静かに降る雨を、「発火雨(はっかう)」や「桃花(とうか)
の雨」などと呼ぶことがあるそうです。 桃の花に降る雨が、遠目には火を発して
いるように見えることからだそうですが、雨の日も濡れた若葉の緑が清々しいですね。

 沖縄では中国から伝わったという、清明に「シーミー(またはウーシーミー)」
と呼ばれる清明祭が行われるそうです。先祖のお墓に親戚一同が集まり、お墓掃除
をしたあと、お墓の前で宴会をするとありました。

       清明祭
        (ネット画像より)

 

 

Guitarra Portuguesa/Coimbra コインブラ/Marionette

 

 

 

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