2月初めの日曜日の読売朝刊“くらし・教育”ページにタイトルの見出しで図解解説記事があった。
そういえば、最近の時計は実に正確になっている。
我が家には、昔ながらの分銅仕掛けの掛け時計もあるが、
これなどは夏と冬で進み方などが少し違っているようだ。

朝刊で言っているのは、1秒の測り方の変遷からさらに、時を刻むだけでなくなりつつある・・
ということまでを言っているのである。
記事の変遷から以下に拾い読みしてみます。
すでに紀元前にギリシャでは太陽の動きなどを基に1日を24に区切り時間を計っていた。
しかしそれよりも地球の自転周期(1日)を基に計測する方がより正確であることが分かり長い間
この方法により決めていたという。
1秒は=1日の8万6400分の1(つまり、24時間×60分×60秒)で、誤差は100日で1秒あるという。
さらに、1956年には世界の計量単位を審議する国際度量衡委員会により、より正確で安定した
地球の公転を基に“1秒”を決めた。
これだと、1秒=1年の3155万6925.9747分の1で、その誤差は160年で1秒だそうだ。
1967年まではこのように天文学を基として、秒を決めてきたが、67年にセシウム原子に吸収される
特定の電磁波を基に“1秒”が定義され、この時、時計は天文学から物理学に移った。
セシウム原子の電子の状態を変化させるマイクロ波の周期を91億9263万1770回数える時間を1秒と定義した。
これだと誤差は8000万年で1秒だそうだ。 この方式が現在の定義として採用されている。
原子時計

電波時計は、この原子時計(セシウム原子)のデジタル情報を標準電波(JJY)に乗せて送信局から
発射されそれを定時に受信して時刻を合わせるのである。
話は更に進んで、光格子時計へと次世代に向けたより正確な時計を目指しているのだ。
ストロンチウム原子を用いてレーザ光を使ってより周期の刻みの小さい電磁波から測定するというのだが、
これだとセシウム原子より格段に精度が高いという。 理論的誤差は、300億年で1秒だという。
こんなに正確である必要などないのに・・と思いますが、このような正確な時の測定ができると、
新しい世界が見えてくるという。
いわゆる“時空のゆがみ”が見てくるというのだ。 時空とは、3次元空間が時間とともに進んで行く
空間の連続をいうが、それが重力や空間の中を進む速さによってそれらが一様でない“歪み”を
生じているというのだ。
難しい。
アインシュタインの一般相対性理論で10㎝の高低差による時間のずれは30億年で1秒あるといい、
特殊相対性理論では、毎秒1mの速さで歩く時、60億年で1秒時間が遅れるという。
だからなんなんだ・・!
なんて言わないでください。
その内何年か先には、このような正確な時計を積んで宇宙に旅行したら、それこそ時間が過ぎるのが遅く、
“浦島太郎”のように、地上に戻ってきたときに瞬間年を取る・・ということになるのかもしれない。
もし、人間の細胞が時間だけにより劣化するとしたら、宇宙を超高速でぶんぶん飛び回っている間は
年を取るスピードがそれだけ遅く・・つまり長生きする。
しかし、地球に戻る・・つまり back to the future した途端に、ぼろぼろの老いぼれになり果てている・・?
ほんとかいな~?
Back to the future
ということです・・。
ピアノを弾いていた息子が「大きな古時計」を弾き始めてちょっとびっくり。
特に何も話したわけではなかったし、ほかの曲を練習していたのに・・・。
“以心伝心”な瞬間でした。
大きな古時計・・確かにこのブログの音楽を・・と考えている時、この曲も頭に浮かんだり、もう一つ“時計をとめて”みたいな歌があり、どれにしようかな? と迷っていました。
息子さんのピアノ曲、発表会あたりで演奏されたCDか何かありますでしょうか? デジタルだとメール添付で聴かせてもらえる・・。
残念ながら息子の演奏、何も無いのです。
発表会は毎年していて、今年も3月の終わりにあるのですが、いつも写真撮影があるだけで、録音はありません。
息子は3人いますが、3人とも同じ教室に通っていて、毎年好きな曲を弾かせて頂きます。
今年も「栄光の架け橋(ゆず)」「3月9日(レミオロメン)」など練習しています。
過去にもウルトラマンや鉄腕アトムなどを弾きました。男女比では男の子が多く、普通の教室とは少し違うのかもしれません。
そうそう、文中にも出てくるBack To The Future
ですが、同じ題名の映画を見た時「未来へ戻る」という不思議な感覚にワクワクしましたね。
主演のマイケルJフォックスは、シリーズ3部作の撮影の途中でパーキンソン病を発病したにもかかわらず、無事にパート3までの撮影を終え、後に自伝の中でその様子を書いていました。
パーキンソン病は難病にも指定されていますが「この病気になったことに感謝している」と言い切って、前向きに闘病しながら仕事もしている彼の姿を、頼もしく、心強く思いました。
話が逸れてしまいましたが、動画を見ていたら、映画の中のバンド演奏のシーンを思い出しましたよ。
マイケル・J・フォックスのパーキンソン病にかかったニュースのことも、あずささんのコメントで思い出しました。
Back to the Pastばかりのこの頃です。もっと未来志向にならないといけませんね。
過去をあれこれ思い浮かべるのも、悪いことではありませんよ。
それに畑仕事をすることは、やっぱり未来に目を向けることだと私は思います。
何をどれくらい植えるか、そのためにはいつ頃どういう作業をすればいいか、収穫したものをどうやって食べるか‥去年や一昨年、その前の成果を踏まえて、今年はどんな活動ができるか、みんなとどんな話をするのか‥。
先の震災の時、原発のこともあって、この先どうなっていくのかすごく不安になり、この国自体が終わってしまうような気持ちになっていました。
あるお客様の家に行った時、相変わらずテレビからは衝撃的な映像が流れていました。
絶望の淵にいると感じたその時、その家のご主人が「こうやって見ててもしょうがないで、畑に肥料入れてくる」「今入れんと、間に合わんで」とおっしゃいました。
地震さえ無ければ‥原発さえ無ければ‥とぐるぐる考え、震災前に戻れたらいいのにということばかりを考えていたので、この言葉に結構ガツンと来ました。
大地に向き合っていると必ず、その作業に適した時期がありますね。
ガソリンの供給が不足し、こんな田舎でさえも買い溜めがおき、不安でいっぱいの時にこの言葉を聞きました。
こういう強さが脈々と受け継がれて“今”があるのかもしれないとその時思ったのです。
どんな世の中にあっても、種を撒き、畑の手入れをする人がいて、そうやって命は守られてきたのですね。
人は弱いようで、実は強いと感じた瞬間でした。
長々すみませんでした。