朝から雨交じりの昨日、5月11日(水)は、所属する園芸友の会例会で神代植物園に行ってきました。 この日は東日本大震災からちょうど2ヶ月目に当たりますが、雨にけぶる新緑はさながら新しい息吹が込みあげてくるようでした。
気温は、前日と打って変わって13℃も低く、最高・最低気温が14~5℃というやや肌寒いコンディションでした。
東京都神代植物公園は、元東京の街路樹などを育てるための苗圃でしたが、戦後神代緑地として一般公開されたのち、昭和36年に都内唯一の植物公園として現在の名称に改称して開園され、今年50周年を迎えました。
正門を入ると、正面全体に広がるツツジ園は、この公園のシンボルの一つとして、280品種、12,000株の規模は他に例を見ない素晴らしいものですが、残念ながら開花には今少し気が早かったようでした。満開のツツジ園を想像しながら、色とりどりに咲き誇っているしゃくなげ園に引き寄せられて行きました。
シャクナゲ
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人の背丈以上もある大きな株の大輪を愛でながら、まだこれから開こうとする大きなたくさんの蕾のふくらみに暖かい期待を感じつつ、足は、ぼたん・しゃくやく園へと進んで行きました。
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ぼたんは、さすが大輪の花に重そうにしずくを含んで迎えてくれましたが、花はほぼ終わりに近く、しゃくやくは逆に少し早かったようでした。
順路的に、大温室へと向かいました。温室での圧巻は何と言っても今が季の球根ベゴニアでした。
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鉢植えの、それぞれに仕立てられた球根ベゴニアは、大輪のばらやダリアを思わせる美しい花たちでした。観覧中にも、職員風の人が、つぼみや不要な葉を一株ずつ消毒液に浸けたハサミの先端をさらにバーナーで丁寧に消毒して剪定が行われていました。スイレン室では、
オオオニバス
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や色とりどりのスイレンが静かな雰囲気を醸し出し、ラン室の華やかな彩りを最後に温室を後にしました。
大温室を出ると、前面に大バラ園が広がっていました。
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左右対称(シンメトリック)に設計された沈床式庭園で、約300品種、5,500余本のバラが植えられているそうです。それぞれに名と国名が付けられたバラが、自らを誇っているように見えましたが、全体的にはやや早い感じではありました。もうしばらく後であれば、全体が燃えるような大バラ園が出現するでしょう。
木立を少し進んだところに、なんじゃもんじゃの木があり、花がきれいとの情報を得ていたので、お目当ての一つとしてこの木を探しましたが、見当たらず手分けをしてようやく見つけました。
ヒトツバタゴの名称の横に小さくなんじゃもんじゃの木と書かれていたからすぐにみつからなかったのでした。モクセイ科、15~20m位の落葉高木で、絶滅危惧Ⅱ類に指定されている珍しい木です。調べましたら、同じモクセイ科の複葉のタゴ(トネリコの別名)に似ているところから、単葉(ヒトツバ)のタゴと呼ばれたそうで、以前、明治神宮外苑にあり名前のわからない珍木ということでなんじゃもんじゃの木と呼ばれたとありました。現地の説明では、「水戸黄門さまが、あの木は? と尋ねられた時、なんじゃのう、わからんのう と答えたところ」から付けられたと書かれていました。ちょうどこの時季、円錐状集散花序をつくり、多数の白色花を高い木の上に一面に付けていました。遠くから見ると、まるでうっすらと雪を被ったようでした。学名、Chionanthos のChionは雪をanthosは花を意味するそうです。
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植物界のパンダといわれている、ハンカチの木も白いハンカチのような花を咲かせて人気を呼んでいました。
お花を十分堪能したあとは、名代の深大寺そばのお昼に向かいました。おいしいお昼に舌鼓を打ちながら園芸談義にまたもや花が咲きました。
食後、雨脚の少し激しい中、有志で水生植物園を巡りました。花菖蒲にはまだ少し早くきちっと植えつけられた株が並んでいましたが、水面にくっきりときれいな黄色の花を付けたコウホネが一際目立っていました。コウホネはスイレン科の水生植物で、河骨と書き、根茎が骨のように見えるところから、河の骨と名付けられたとか・・。周りには、紫蘭やムサシノキスゲなどが咲いていました。
終日雨模様でしたが、たくさんの珍しい花木や花に、そして楽しい会話に時間の過ぎるのも忘れ、新しい知識を充填され満足の一日でした。
最後に深大寺にお参りしました。
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長い記事ですみません。
曲は、アル・ディ・ラ
都内の植物園:
よみうりランド
東京都稲城市矢野口4015-1 駅から高速ゴンドラで3分間、空から行けちゃう遊園地!
国立科学博物館 附属自然教育園
東京都港区白金台5-21-5 昔の武蔵野の面影を残す数少ない森
小石川植物園
東京都文京区白山3-7-1 歴史が古い植物園
星薬科大学薬用植物園
東京都品川区荏原2-4-41 大学キャンパス内に付設された薬用植物園
多摩森林科学園
東京都八王子市廿里町1833-81 約8haもの桜の園は必見
東京都神代植物公園
東京都調布市深大寺元町5-31-10 楽しみながら学べる花の散策路
東京都夢の島熱帯植物館
東京都江東区夢の島3-2 熱帯植物と私たちの生活との関わりを広く紹介
東京薬科大学 薬用植物園
東京都八王子市堀之内1432-1 東京都で一番広い薬用植物園
八丈植物公園
東京都八丈島八丈町大賀郷 広場のシンボルはガジュマル
板橋区立赤塚植物園
東京都板橋区赤塚5-17-14 赤塚の丘陵地を活用した植物園
板橋区立熱帯環境植物館
東京都板橋区高島平8-29-2 館内にはミニ水族館もあり
気温は、前日と打って変わって13℃も低く、最高・最低気温が14~5℃というやや肌寒いコンディションでした。
東京都神代植物公園は、元東京の街路樹などを育てるための苗圃でしたが、戦後神代緑地として一般公開されたのち、昭和36年に都内唯一の植物公園として現在の名称に改称して開園され、今年50周年を迎えました。
正門を入ると、正面全体に広がるツツジ園は、この公園のシンボルの一つとして、280品種、12,000株の規模は他に例を見ない素晴らしいものですが、残念ながら開花には今少し気が早かったようでした。満開のツツジ園を想像しながら、色とりどりに咲き誇っているしゃくなげ園に引き寄せられて行きました。
シャクナゲ
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人の背丈以上もある大きな株の大輪を愛でながら、まだこれから開こうとする大きなたくさんの蕾のふくらみに暖かい期待を感じつつ、足は、ぼたん・しゃくやく園へと進んで行きました。
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ぼたんは、さすが大輪の花に重そうにしずくを含んで迎えてくれましたが、花はほぼ終わりに近く、しゃくやくは逆に少し早かったようでした。
順路的に、大温室へと向かいました。温室での圧巻は何と言っても今が季の球根ベゴニアでした。
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鉢植えの、それぞれに仕立てられた球根ベゴニアは、大輪のばらやダリアを思わせる美しい花たちでした。観覧中にも、職員風の人が、つぼみや不要な葉を一株ずつ消毒液に浸けたハサミの先端をさらにバーナーで丁寧に消毒して剪定が行われていました。スイレン室では、
オオオニバス
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や色とりどりのスイレンが静かな雰囲気を醸し出し、ラン室の華やかな彩りを最後に温室を後にしました。
大温室を出ると、前面に大バラ園が広がっていました。
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左右対称(シンメトリック)に設計された沈床式庭園で、約300品種、5,500余本のバラが植えられているそうです。それぞれに名と国名が付けられたバラが、自らを誇っているように見えましたが、全体的にはやや早い感じではありました。もうしばらく後であれば、全体が燃えるような大バラ園が出現するでしょう。
木立を少し進んだところに、なんじゃもんじゃの木があり、花がきれいとの情報を得ていたので、お目当ての一つとしてこの木を探しましたが、見当たらず手分けをしてようやく見つけました。
ヒトツバタゴの名称の横に小さくなんじゃもんじゃの木と書かれていたからすぐにみつからなかったのでした。モクセイ科、15~20m位の落葉高木で、絶滅危惧Ⅱ類に指定されている珍しい木です。調べましたら、同じモクセイ科の複葉のタゴ(トネリコの別名)に似ているところから、単葉(ヒトツバ)のタゴと呼ばれたそうで、以前、明治神宮外苑にあり名前のわからない珍木ということでなんじゃもんじゃの木と呼ばれたとありました。現地の説明では、「水戸黄門さまが、あの木は? と尋ねられた時、なんじゃのう、わからんのう と答えたところ」から付けられたと書かれていました。ちょうどこの時季、円錐状集散花序をつくり、多数の白色花を高い木の上に一面に付けていました。遠くから見ると、まるでうっすらと雪を被ったようでした。学名、Chionanthos のChionは雪をanthosは花を意味するそうです。
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植物界のパンダといわれている、ハンカチの木も白いハンカチのような花を咲かせて人気を呼んでいました。
お花を十分堪能したあとは、名代の深大寺そばのお昼に向かいました。おいしいお昼に舌鼓を打ちながら園芸談義にまたもや花が咲きました。
食後、雨脚の少し激しい中、有志で水生植物園を巡りました。花菖蒲にはまだ少し早くきちっと植えつけられた株が並んでいましたが、水面にくっきりときれいな黄色の花を付けたコウホネが一際目立っていました。コウホネはスイレン科の水生植物で、河骨と書き、根茎が骨のように見えるところから、河の骨と名付けられたとか・・。周りには、紫蘭やムサシノキスゲなどが咲いていました。
終日雨模様でしたが、たくさんの珍しい花木や花に、そして楽しい会話に時間の過ぎるのも忘れ、新しい知識を充填され満足の一日でした。
最後に深大寺にお参りしました。
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長い記事ですみません。
曲は、アル・ディ・ラ
都内の植物園:
よみうりランド
東京都稲城市矢野口4015-1 駅から高速ゴンドラで3分間、空から行けちゃう遊園地!
国立科学博物館 附属自然教育園
東京都港区白金台5-21-5 昔の武蔵野の面影を残す数少ない森
小石川植物園
東京都文京区白山3-7-1 歴史が古い植物園
星薬科大学薬用植物園
東京都品川区荏原2-4-41 大学キャンパス内に付設された薬用植物園
多摩森林科学園
東京都八王子市廿里町1833-81 約8haもの桜の園は必見
東京都神代植物公園
東京都調布市深大寺元町5-31-10 楽しみながら学べる花の散策路
東京都夢の島熱帯植物館
東京都江東区夢の島3-2 熱帯植物と私たちの生活との関わりを広く紹介
東京薬科大学 薬用植物園
東京都八王子市堀之内1432-1 東京都で一番広い薬用植物園
八丈植物公園
東京都八丈島八丈町大賀郷 広場のシンボルはガジュマル
板橋区立赤塚植物園
東京都板橋区赤塚5-17-14 赤塚の丘陵地を活用した植物園
板橋区立熱帯環境植物館
東京都板橋区高島平8-29-2 館内にはミニ水族館もあり
ちゃんのお陰で神代植物公園へネット散策させてもらいました。天香国色、天下第一の香りと国中で一番美しい色の意で牡丹のことをさす、四字熟語です。こんな言葉も思い出されます。立てば芍薬 座れば牡丹 歩く姿は百合の花 百花繚乱、春日遅遅、春風駘蕩、三寒四温
どの熟語が神代植物園にぴったりでしょうか?
昭和36年に都内唯一の植物公園であったとか、調べてみますと、今は都内にたくさん植物園が有りますね。
偶然ですが、今日花博記念講演鶴見緑池へ連れて行ってもらい、パークゴルフを初めて経験させてもらいました。また、立派な花園で気持ちよい一日を過ごしました。清水谷同窓の若林君です。大阪の実家の近所に住んでおり、昨晩居酒屋で歓談しましたときに誘われた次第です。
コニーフランシスと同時代の懐かしいDinah Shoreをアップしました。
楽しそう・・。久しぶりの旧友と一杯やって、ゴルフ・・楽しそうですね。熟語は、本来ならば、百花繚乱と行きたいところでしたが、一進一退のようなところもあって、やや不発のきらいがありました?
ダイナショアー 思い出しましたね。ブルーカナリアも久しぶりでよかったです。