差塩と趣味の世界

故郷 福島差塩の想い出と徒然なる盆栽奮闘記

竹やり

2009年08月01日 | 田舎の思い出

 今日から8月か、私どもの世代は8月というと体験的に脳裏に浮かぶのは戦争である。今では笑い話の種になるが、当時は集団催眠に摂りつかれた様に大の大人が真剣に取り組んだことがある。

 その一つに竹やり訓練がある。いよいよ米軍が上陸するとの情報のもと、国民皆兵の考えにより田舎のどの家庭にも竹やりを備えていた。裏山から孟宗竹を3M位に先を鋭く切ったものである。近所の方がそれらを持ち寄り、我が家の庭にあった一抱えもあるグミの木を米兵に見立てて「えっ、!えっ、!」と刺す訓練をしたり、卵の殻に灰を詰めて投げつける練習をしていたのである。それらを遠巻きに見ていたが、真剣だったように子の目に映った。あの時の父母たちの心の中はどうだったのだろう今となっては知る由もない。しばらく、戦争にまつわる体験を記そう