差塩と趣味の世界

故郷 福島差塩の想い出と徒然なる盆栽奮闘記

農地改革

2009年08月22日 | インポート

 戦後様々な制度が改革された。その一つに農地改革(農地解放ともいった)がある。少年Aの家でも一部農地を貸していたのだが、この制度は、国がその農地を半ば強制的に買い上げ、借りていた人に売り渡してしまうのである。

 Aの父は、悪徳地主でも不在地主でもない。兵隊にとられ人手が足りないし、農地の一部を困っている人に貸していただけである。農家にとって先祖伝来の土地を手放すことの悔しさは、相当なものであったのだるう。大人たちの会話から子供心にも理不尽な出来事として印象に残っている。

 私有財産を国が強制的に取り上げるなど公共ため以外今日では考えられないことであるが、、、。当時GHQマッカーサーの命令には、誰もが逆らうことが出来なかった時代である。なんでもマッカーサーと言えばまかり通ったのである。