差塩と趣味の世界

故郷 福島差塩の想い出と徒然なる盆栽奮闘記

汽車が止まる

2009年08月10日 | 田舎の思い出

 物不足はあらゆることに及んだ。そして質も悪くなっていった。磐越東線は、急勾配のところが多く汽車がよく途中で止まるようなことが多くなったのである。その原因は、石炭の質が悪くなり思いように蒸気が上がらないためである。坂道になるとスピードが落ち止まってしまうのである。幹線を走る汽車(当時鉄道は汽車が主力)と違ってローカル線には質の悪いのを使ったのかな。しばらく止まって蒸気を上げて走り出すのである。今では考えられない光景である。炭鉱も兵隊にとられて人手不足が原因だと大人たちは言っていた。