差塩と趣味の世界

故郷 福島差塩の想い出と徒然なる盆栽奮闘記

金属の供出

2009年08月07日 | 田舎の思い出

 連日の空襲で工場は破壊され、生産力は落ちるばかり、物資も全国的に不足してきた。それでも戦車や軍艦を作る必要があったのでしょう。田舎にも、そのために様々な命令が来た。その1つに金物の供出がある。我が家に庭に、近所の人たちが、それらを持ち寄ったのを覚えている。不要{?}な鍋や釜はもちろん、鉄瓶、囲炉裏の柵、自在鍵、リヤカーの車体など山と積まれた。父母が供出すべきか悩んでいた真鋳の自在鍵も結局出したのである。蔵の二階にあった日本刀あれは惜しかったと今でも思う。それらは役立ったのだろうか。定かでない。