差塩と趣味の世界

故郷 福島差塩の想い出と徒然なる盆栽奮闘記

野分去る

2017年09月18日 | 日記

 雨量もさることながら今度の台風は、野分という言葉にふさわしい強風が吹き荒れて去って行った。ミニ池を覗くと5月に孵化した金魚たちは、何事もなかったかのように元気に泳いでいる。水が綺麗になったこともあってその彩りも鮮やかになったようにみえる。前にも記したが、一匹だけ先祖返りして鮒のようなものもいる。

 さて、今日は敬老の日か。昨日は息子が手土産を持ってご機嫌伺いに来てあちこちの整理などしてくれた。その後のとりとめのない語らいに心が和む。

{語り部}

戦争遂行のため、物資が極端に不足するようになると金属類の供出がはじまる。我が家でも囲炉裏の自在鉤 や使わない鍋釜・錆びた日本刀など供出する。父自慢の真鍮製の自在鉤 は「惜しかった」といつまでも口にしていた。代用として竹と木で作った自在鉤となったが、、。そういう時代でも供出させられないためこっそり隠す家もあった。戦後持ち出し堂々と使っているのを見て「いつの世も馬鹿正直者は損をすることになっている?それとも先見の明があったということか。はたまた声なき抵抗か)と今でも時々想い出す