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「クリーン・エネルギー」とか「バイオマス発電」などの月並みな表現ではないところが気に入りました。
その名も「サツマイモ発電」です。
霧島酒造のHPにリリースされていました。
サツマイモ発電事業開始について
霧島酒造株式会社は、芋焼酎の製造過程で生じる芋くずや焼酎粕を資源としたバイオマス発電である“サツマイモ発電”による発電事業に本格参入いたします。
リサイクルプラント
弊社は、近年の環境に関わる規制強化のなかでいち早く2003年から焼酎粕の廃液処理に取り組み、2006年には焼酎粕をバイオマス資源として利用するリサイクル事業を開始。2012年よりリサイクルプラントの増設により国内最大級の焼酎粕リサイクルプラントとなり、増加するバイオガスを有効利用するため、焼酎製造工程の蒸気ボイラー熱源へと用途を拡大してまいりました。そしてこの度、「再生可能エネルギー固定価格買取制度」に基づきバイオマス発電システムによって発電した電力を全て九州電力株式会社へ売電する事業を2014年9月より開始します。このサツマイモによる発電事業は国内では初めて、本格焼酎メーカーとしては国内最大規模の発電量です。
芋焼酎の製造の際、蒸留後に残る粕の量は焼酎の2倍にもなるそうで、この焼酎粕をメタン発酵設備に取り込み、微生物を使って発酵させてバイオガスを生成するそうです。
(1日あたり最大で800トンの焼酎粕を処理し、約3万6000立方メートルのバイオガスを生成)
年間の発電量は400万kWh(一般家庭の約1000世帯分の年間使用量に相当)ということです。
これを全量、国の固定価格買取制度を利用して九州電力に売電する方針ということですが、メタン発酵によるバイオマス発電の買取価格は現在1kWhあたり39円(税抜)なので、年間の売電収入は1億5600万円になりますね。
霧島酒造さんの売り上げは500億円超ですから、まあ微々たるものですし、技術開発等も含めた投資からすると原価割れの可能性もありますが、そこは業界トップ企業、CSRの観点も含め取り組まれているのでしょう。
しかし、カッコいいネーミングを求める時流の中、「サツマイモ発電」というのは良いですね(改めて感心)。
畑も喜んでいます
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