滞在したホテルでは朝食が出るのですが、近所のベントウ。ナイスだぜ!
コンビニでも売ってない(売れない)だろうから、レアものだよ(^益^;
さて昨日は暴風雨でパチンコやっちまったから、今日は熊楠ゆかりの地巡りの続きだ。
風は強いが雨はあがったぞ。
これはスーパーだったのかな。看板が吹き飛んだ?危ないよねw
せんべい屋さん。いまや昭和博物館にありそうなガラスケースがありました。
そのすぐ近くには古い旅館。ビジネスホテルよりもこっちのほうがよさそうだが、
ネットではなかなか検索できないからなあ。
さて向かうは町はずれにある高山寺。会津川を渡ってゆきます。
橋を渡っているときに、ものすごい突風。吹き飛ばされそうなほどで、腰をかがめるw
お? 門が改修中? 寺の入り口らしくない。
おお、らしくなってきた。朝っぱらなのでとても静かです。
美しい多宝塔がお出迎え。このお寺に熊楠の墓があるのです。
やっぱりお寺は静かな朝に行くのがいいですな。俺にはあまり縁のない時間帯だけど^^;
ちょっと清らかにさせてもらった気がします。
お?寒桜?2月に咲くのか。
おおお、予想外で感動。
写真を撮っていたら、近くにおじーさんがいたので少し驚く。すごい高級そうなカメラを
持っていて、この桜を撮影しに来ているようです。ご挨拶をしたら、例年より開花が早い
というお話でした。
さて熊楠のお墓はどこかな?わかるのか心配になる。
歩き回ったら、すごく立派なのであまり時間がかからずに見つかりました。
有名人のお墓参りはそれほど趣味じゃないのですが、ここに熊楠が眠っていると思うと
少し感慨深いものがありました。あちらさんはこうやって知らない人に来られても
当惑なさるでしょうが、「素晴らしい著書、筋の通った生き様に感銘し、ご挨拶に
伺いました」と言われれば、少し笑って「そうかい」と言ってくれそう。
さて田辺は夜の繁華街が賑やかだ。一軒目はオーソドックスに赤提灯。
なかなかの人気店で、開店後しばらくすると満席に。お隣は西洋人のカップルで、
英語メニューを一生懸命読んでいる。田辺でもインバウンドが増えているのか。
「薄造り」というメニューがあったので聞いてみたら、鯛を薄~く切ったものだという。
まるでフグみたいだね。一周するのにお銚子2本は必要だ。イタリアで並んだエビの
グリルを一周食べるのに、もしくは生ハムが大皿で敷き詰められているのを片付ける
のに、ワイン一本必要なのと同じだな^^
うら寂れた店のカウンターでゆっくりするのに慣れているせいか、満席でワイワイ
した店で飲んでいると疲れてくる。長居は無用と町を彷徨う。
ちらほら夜の店は開き始めているが、まだちょっと時間が早いか。
情報なしのため、ぐるりと繁華街を一周。寂れた雰囲気の店を探そう。
あまりピンとくるところがなく、とりあえずは開いているスナックに入ってみる。
中はどんなだかわからんところが面白いとゆーかw
人気店らしく、そのうち常連のおっちゃんたちでここも一杯になった。くだらない話で
盛り上がる。そのうちに隣のおっちゃんがひとりを指さして、「こいつ宝くじ当たり
やがってよー!」とルサンチマンの一声を上げる。「いくらですか?」と俺。「800万!」
「すげー!!!」当たったというおっちゃんは気まずい顔をする。宝くじに当たったら
絶対に誰にも言わないというのが鉄則なのになあ。
みんなで出し合って一緒に買ったんだよ。
え?それだったら分けなそうだろォーー!!!
当たったというおっちゃんはますます気まずい顔をする。
そこでママさんは「それってずっと前の話なのよ^^」と間に入る。
「え、いつ頃の話?」
「20年も前の話!」
20年経っても恨みを言われ続け、おそらくはこれからもずっとでしょう^^;
例によってこちらが旅のもんだという話になり、次の店の話になり、「町のレジェンド、
最長老のお店があったら行きたいな」という話をすると、「それなら俺が知っている。
よし、連れて行こう」とおっしゃるので、「いやわざわざそれは申し訳ない。店の
名前とだいたいの場所をいやいま一緒に行くからっ!!!」
というわけで、こちら「ゆみ」まで連れてきてくれました。ドアをOPENすると、
期待通りの繁華街最長老ワンオペの生きた郷土資料館、語り部ワンダーランド。
いやあ、楽しく田辺の裏歴史を語って頂きました。3軒目で、ちとヘロヘロになって
いましたが(6時間越え)、なんとかつぶれずにお相手をして頂きました。お会計が
1200円だったのを覚えています。贅沢な貸し切り(結果的に)でした(^益^)w
引き続き、熊楠ゆかりの地を訪ねて歩きます。途中で見つけたナイスな廃墟。
何年くらい無人だとこれくらいになるのでしょうか~。
ここも合祀政策で失われようとしていたところを熊楠が救った神社です。
たしかに住宅街にあって自然豊かなところです。森に囲まれて少し高い所にある。
それだけ神聖な雰囲気に満ちている空気感。やはり一歩一歩階段を上がって、俗世間
から離れてゆくという距離感が大事なのでしょう。
御神木も立派だぞ。
「猿神さん」というそうです。猿は古くから山王権現(この神社もこう呼ばれたりして
います)の神使いであり、この神猿を「まさる」と呼んで、「魔が去る」として縁起の
いいものとされてきたそうです。オヤジギャグ?
誰もいないので、パンパンしました^^;
この田辺湾に浮かぶ何でもないような島が、「神島(かしま)」と呼ばれ、熊楠ファンに
とっては大事なところ。
この島の自然が失われようとしたとき、熊楠はその重要性を叫び、保全運動を展開し、
県指定の天然記念物にとなったのです。そして昭和天皇がここで植物調査をしたとき、
熊楠は招かれて天皇に御進講をするという名誉に与ったのです。
熊楠は英国の科学雑誌に何度も論文が載るほどの優秀な学者でしたが、学校を卒業して
学位をとったり、公の大学や研究所に所属することもなく、生涯ひとりで研究活動を
していました。変わり者で、その偉大なる博識を知らずにバカにする人たちもいましたが、
なんと天皇にじきじきに講義をするというのを聞いたとき、その人たちはどれだけ驚いた
ことでしょうか。
その神島が見えるところに、ひっそりと碑が立っていました。
パチンコでジャラジャラ出ちまったもんだから、田辺放浪もだいぶ時間が遅くなって
しまった。ナイスな3階建ての家を見ながら、熊楠を訪ねるお散歩の始まり。
ようやく雨があがってきた。さっきは暴風雨だったからなあ。
さて到着したのは闘鶏神社。弁慶のお父っつぁんが、源平合戦に際して、紅白の
鶏を闘わせたという話から、この名前がついたとか。
熊楠の奥さんは、なんとこの神社の娘さんだったのだとか。熊楠はここの森でよく
植物採集をしたそうです。自然豊かな神社の森を守る運動もした人なのです。
神社って、すごくシンプルですよね。霊気を感じるところ?
なんと423年からの歴史があるそうだぞ。1600年続いているのかっ。
いったい何代の方々がここを守ってきたんだ?
明治末期に政府・官僚が経費の問題で神社合祀(神社は一町村にひとつでいいから、あとは
なくしちまおうという政策)なんていま考えると滅茶苦茶なことをやりまして、熊楠は
神社、とくにその自然の森を守れ、と頑張ったのです。
さて次のスポットへ向かいます。
黒い看板の下に、⇒矢印をつけたらいいのにね。
さて次も神社。鬱蒼となった森ですぐにわかります。
ここは神楽神社。
ここには昔ため池があり、そこで熊楠は珍種の藻を発見したそうです。それを記念した
碑が立っているとのことでしたが、どれだったか確認を失念^^;
この神社も静かで神秘的な空気感を感じるところでした。
「海が見えない」という安い部屋だったので、起きて窓を開けるとこういう景色だ。
雨は止んだのか~。
廊下に出て太平洋を見るとこういう景色だ。雨はまだ降っている。これなら見えなくても
いいや^^
朝はまた別の洞窟風呂に入りました。これは廊下に貼ってあった写真。そういえば
風呂の中で、壁越しに元気なおばちゃんたちのはしゃぎ声が聞こえていたよ。
さてこの日は紀伊半島の南端を回って紀伊田辺に向かいます。
なんか筏?島?の上に人がたくさんいたよ。
風雨が強くて、窓からの景色もあまりきれいに見えません。
串本の手前で、景勝地の橋杭岩が見えました。以前にあそこまで車で行ったことが
あるから、今回は列車から一瞬見るだけ。美しくないね^^; 天気がよければ
途中下車をして30分ほど歩いてもよかったのですが、とにかく雨風が強い日でした。
「本州最南端のまち串本」を撮ろうと思ったら、駅員とかぶるしーw
というわけで、紀州田辺に到着。今日はここに一泊です。
駅から少し横に入ると夜の繁華街。これが意外に大きいエリア。
おお、路地裏にもぎっしり。ちなみに夜の3軒目で、「ゆみ」に入ることになります。
レポートはのちほど。。。
おおお、迷路のような夜の街、いくらでもあるぞ。
田舎では、こういう店がぜ~んぜんないところと、異様に密集しているところが
あります。やはりそうなりがちなのでしょうか。
「居酒屋白百合」、看板がレトロでいい。入ったらじーさんひとりでやってたりして^^;
「居酒屋恋々」か~。艶っぽい名前の居酒屋がけっこうあるんだな。このエリアは
「味光路」というそうです。夜が楽しみだな。
「駅前セソタービル」! ざぶとん一枚! さてこのあとで南方熊楠にゆかりの地を
巡る予定でいたのですが、このときになって雨が激しく降り出すw
田辺は武蔵坊弁慶の出生地だという伝説があるそうです。しかし雨がザーザーに
なりやがるので、一時避難場所に。
セソタービルのすぐ横に古き良き喫茶店があったので、そこでコーシーと一服。
じっちゃんのワンオペでした。普通の新聞、スポオツ新聞を読んでも雨は激しく
降っている。女性セブンだったかゴシップ週刊誌を読むが、一向に天気は良くならない。
いつまでもいてもしょうがないので、雨の中を歩きだすことにした。
そしたら、もう暴風だよ!傘をさしていられず、横からなぐりつけるような雨で
すぐにビショビショだwww
しかたなく目の前のパチンコ屋に避難する。やるしかなかんべw
1コ4円の玉で1000円やったが、あっという間になくなる。1コ1円のエリアに移動。
そちらにはじじばばがけっこういた。そぉ~か、1コ4円が空いているわけだ。
ご覧の「着信アリ」なのだが、激しい。「きゃあ~~!いやああ~~~!!!」とか
喚き声が続き、リーチになると右上の携帯電話が出てきたりそれが割れたり、下の
ほうにある口が前に出てきて動いたり。エグいぞw 画面では女の子が襲われて
逃げて、ミニスカートでへたりこむもんだから「おっ♪」となったり(^益^;
そして当たる。昔のように大当たりの長さはそれほどでもなく、ちょっとジャラジャラ
出てきたらすぐに終わるのだが、それでも連続して当たるもんだからどんどん玉は
増えてゆく。
3箱目を重ねていたら、力が入ったか「ブー」と屁が出る。そんなときに限って
若くてかわいい店員のお嬢さんがアシストにやってくる。いま来ないでーw