横浜市瀬谷区本郷に地頭松波氏が崇敬、瀬谷村の鎮守「瀬谷日枝社」はある。創建年代(伝)は鎌倉時代。天文7年(1538)には小田原北条の陣屋が当社隣接の台地に設けられた際、その地頭松波内蔵崇拝の社として敬われた。瀬谷八幡社、瀬谷諏訪社、瀬谷左馬社と共に瀬谷村の鎮守社であった。祭神は伊弉諾命、伊弉冊命。往時より「山王様」と呼ばれ山王権現「大山咋尊」を奉祀していたが明治元年の神仏分離令により改めたと伝えられる。「石鳥居」を抜けると参道の奥正面に昭和8年(1933)の改築の「社殿」、右に「神楽殿」がある。庚申塔天和3年(1683)他4基、地神塔(年代不詳)、石祠(蚕神)がある。当社には社殿右横に「かながわの名木100選」、「横浜市文化財天然記念物」の指定を受けた樹齢350年の「大ケヤキ」が聳えている。樹高は約40m、周囲5mの大きさである。米軍厚木基地の飛行機はこの神社の大ケヤキを目標にしていたと云われているほど大きい。鳥居の傍には数本のアジサイが植栽されており既に満開であった。(1906)










