座間市入谷に谷戸の「地域の歴史・文化を背景とした里山の貴重な緑や多彩な動植物を保全しながら自然観察が楽しめ、さらに里山の環境を体験できる公園」を目的とし造られた「県立座間谷戸山公園」はある。30.6haという広大な園内にはパークセンター、里山体験館、湿生生態園、「水鳥の池」、湧きみずの谷、野鳥観察小屋、野鳥の原っぱ、昆虫の森、森の学校、クヌギ・コナラ観察林、シラカシ観察林、スギ・ヒノキ観察林、伝説の丘などが巧みに配置されている。9月も中旬、13日からはやっと秋らしい気温となる予報で園内は少しずつ秋への移ろいが始まっている感じである。パークセンター前の水田では6月の田植えから来月には稲刈り、そして収穫までを県民参加で行い、収穫した餅米を使って餅つきを行う12月初「米作り収穫祭」が開催される。今は実りつつある稲穂を「案山子」が見守っている。水鳥の池、湿生生態園では赤紫の花を咲かせている「ハギ」すぐ傍ではタイミングよく「シオカラトンボ」が止まってくれた。(1909)
鎌倉市植木に玉縄城北条氏の菩提寺として栄えた曹洞宗寺院「陽谷山龍寶寺」はある。創建は文亀3年(1503)。玉縄城主三代目の北条綱成が山居に天文年間(1532~1554)に建立の瑞光院が前身である。本尊は釈迦牟尼佛。大船フラワーセンター前の道を北西に進み龍宝寺トンネルを過ぎると右手に茅葺の「山門」が構えられている。「山門」を抜けると五山レベル匹敵するほど広い境内には「玉縄幼稚園」や「旧石井家住宅」(国指定)、「玉縄民俗資料館」、墓所、緑の樹木に池、いくつもの石碑・石塔・宝塔・供養塔が配されている。長い参道を進むと正面段上に昭和35年に再建の重厚感溢れる堂々とした入り母屋造りの「本堂」、右に渡り廊下で続く「庫裏」がある。五百羅漢像が欄間に彫られその堂内中央には釈迦如来坐像、源実朝や後北条時代の歴代玉縄城主の位牌も祀られている。(1909)





