相模原市南区下溝に外周を雑木林に囲まれ、フランス庭園両側には生きた化石といわれるメタセコイア並木、ハナショウブと四季の花が絶えない「県立相模原公園」はある。今、見本庭園や衆遊の庭の一角に本数は少ないが秋の七草の一つで、もっとも秋を象徴する花とされている「ハギ=萩」(ミヤギノハギ)が紫紅色の独特の花姿で開花し始めている。2週間前訪れた時まだ一分咲きくらいであったが2~3分咲きまで進んでいた。 ハギには日本の宮城県の県花「ミヤギノハギ」の他に「ヤマハギ」、「マルバハギ」がある。「ハギ」は秋の季語として「万葉集」や「古今集」多く詠まれ、古くから日本人に親しまれてきた植物=花である。ハギは秋になると枝垂れした細い茎に赤い小さな花をたくさんつける。その控えめな奥ゆかしい花姿ながら、逞しさを感じさせることから「思案」、「柔らかな心」、「柔らかな精神」という花言葉がつけられている。一匹のカナブンがやってきて目の前で止まってくれた。(1909)






