相模原市南区下溝に外周を雑木林に囲まれ、フランス庭園両側には生きた化石といわれるメタセコイア並木、ハナショウブと四季の花が絶えない「県立相模原公園」はある。今、「見本庭園」や「衆遊の庭」の一角に本数は少ないが秋の七草の一つで、もっとも秋を象徴する花とされている「ミヤギノハギ」が枝垂れた細い茎に紫紅色の小さな花をたくさんつけはじめている。秋の季語である「ハギ」は「万葉集」や「古今集」多く詠まれているお馴染みの花である。その控えめな奥ゆかしい花姿から「思案」、「柔らかな心」、「柔らかな精神」という花言葉がつけられている。(1909)