今、川崎市と東京都共同で「羽田空港」と多摩川を挟んで対岸にある川崎市の「殿町地区」とを結ぶ橋の建設を進めている。羽田空港と川崎市を結ぶ「神奈川口」は神奈川県が長年の悲願とされており、開通は令和3年度中を目指しているようである。「神奈川口構想」は羽田空港の再拡張・国際化に合わせて多摩川にある首都高速湾岸線と大師橋の間に空港に「接続する橋」と「海底トンネル」を建設することによって多摩川の対岸にある川崎市側にも空港施設をいすゞ自動車川崎工場跡地に「国際線旅客ターミナルの出国手続き施設」、「ホテル」や「物流施設」を併設し、経済的な地盤沈下が進む京浜臨海部再生の起爆剤となることを目論んでいる。この橋は長さは凡そ600m、開通することによって川崎市側にある研究機関などが集まるエリアが羽田空港と直接繋がることによって研究開発の拠点としてまた国際競争力が強化できると期待されている。またアジア諸都市の国際ハブ空港競争激化の中にあって、日本の羽田空港がそれに勝ち抜くキーが臨空関連施設やホテル他を擁する神奈川口構想がいよいよ実現する。この新しい橋の車道は計画幅員は17.3m、2車線、その両側に歩道及び自転車走行空間が造られるという。事業費は300億円。今年この橋の開通を控え川崎市と東京都は今月から「橋の名称の募集」を始めた。市民以外でも1人1点まで応募可能という。ネーミング条件として名前の中に「橋」か「ブリッジ」という言葉を入れることが義務付けられる。来月15日まで市のホームページ上や郵送などで受け付けており、川崎・東京両方に寄せられた名称の中から1つを決定するということである。是非応募してみたいものである。また一つ夢のあるプロジェクトが完成する。(2101)


