相模原市南区麻溝に「クレマチス」や「アジサイ」の花の名所でクリーンタワー展望塔、フィールドアスレチック、ふれあい愛動物ひろばなどの施設を有する「相模原麻溝公園」はある。当園には意外と「梅花」は少ないが、第三駐車場フェンス側に植栽されている2本の紅梅が一週間前より開花し始めたの報せを受け、小春日和の今日訪れるとアナウンス通りほどよくピンク色した可憐な花びらを無数披露中で5、6分咲きとなって見頃を迎えようとしている。花の少ないこの時季、梅は百花に先駆けて咲く代表的な花で、春の訪れを知らせてくれる花である。しかし明日は今日より5~6度気温が下がり明後日はまた15~16度と気温の予報、上がり下がりを繰り返し暖かくなるという「三寒四温」のサイクルで春となっていく。いよいよ当園の梅花、お隣の相模原公園でも梅花と河津桜が咲き始め春の兆しが感じられる季節を迎えようとしている。(2101)
相模原下溝に相模川系横浜水道局の沈殿処理に使われている「相模原沈殿池」はある。昭和29年(1954)に築造され広さは12h(東京ドーム3.5個)、88万㎡の貯水量で横浜市民が一日に使用する水量の7割にあたる貯水である。池に突き出た着水井は直径10m、高さ6.2m。この沈殿池は「かながわの探鳥地50選」にも選ばれている。この沈殿池にやってくるのは「マガモ」、「コガモ」、「オナガガモ」、「カルガモ」、「カワラヒラ」、「カイツブリ」、「コサギ」、「アオサギ」、時折カワウなど数十種類の野鳥の休息場、捕餌場となっている。この池に渡来するカモ類は11月から3月頃迄で越冬する。いつもだと数百羽群れを成しているのだが今日は残念ながらカモとカイツブリ数羽が泳ぎ餌を捕っているだけであった。これも一期一会、一鳥一会なのだろう。施設内は立ち入り禁止となっているため柵越しからの観察、撮影となるが、数多く飛来、渡来する頃には愛鳥家の格好の「バードウオッチングスポット」となっている。眼前に広がる美しい光景はまるで海か湖を見ているかのようである。(2101)
相模原市中央区上溝番田地区に相模国東郡渋谷庄上村の総鎮守「番田諏訪神社」はある。創建年は不詳ながら鎌倉時代に36軒村のはじめに相模国渋谷座土村下村の八幡社境内に祀ったとことが興りで、文禄3年(1594)に現在地の小山家小雄の隣地に移された。大正2年(1913)の内務省令により上溝八幡社(現在の亀ヶ池八幡宮)に合祀された後、大正7年(1918)に再び当地に勧請・復祀された。「安楽寺」の義清が村鎮守として至徳元年(1384)勧請したとも伝わっている。番田は諏訪神社に供える米を順番に作っていた集落であったことからその名がある。祭神は総本社(諏訪大社=旧称:諏訪神社)にならい建御名方神(諏訪大明神)である。諏訪神社は全国に25000社ありその一社であり日本全国に広まった諏訪信仰に関わっている。番田駅から数百メール線路際に構えられた「社号標」、やや小さな「鳥居」を抜けると正面に「社殿」がある。社殿は珍しく石柱で囲われている。手前には「神輿山車庫」、背後に石碑がある。当社境内には数本の「八重桜」が植栽されており4月には大きい花房を開花させピンク色に染まる。(2101)
昨年の八重桜
昨年の八重桜