相模原市南区新磯野に「相武台グリーンパーク」という大規模マンション(1600世帯)はある。テニスコートのそばに「河津桜」が3本、道路際に1本、広場前に3本植栽されている。開花具合は如何かと下見に訪れると濃いピンクの蕾を大きく膨らませ開花目前であった。うち一本に一輪だけ開花していた。そこにラッキーなことにボサボサ頭に茶色いほっぺ、全体が灰色に見える色彩の鳥「ヒヨドリ」(鵯、白頭鳥)が5~6羽集団でやってきてくれた。ヒヨドリはスズメ目 ヒヨドリ科で 全長は30cm近くある。この鳥は糖分を好みツバキやサクラなどの花にやってきて吸蜜する。ただキャベツやブロッコリー、イチゴ、ミカンなどの農作物を食い荒らすことから農家には嫌われ鳥であるらしい。ここグリーンパークの「河津桜」も来週末にはおそらく開花してくれそうで待ち遠しい限りである。(2101)
相模原磯部頭首口の近くに磯部の古刹とされる曹洞宗の寺院「磯平山能徳禅寺」はある。創建は室町時代末期(1500年)頃。本尊は如意輪観音である。鎌倉時代に曹洞宗を開いた道元の流れをくむ下溝の「天応院」の末寺である。禅寺の山門の脇には「不許葷酒入門」という戒壇石に刻む句がある。「山門」を抜けると正面に「本堂」、手前に「鐘楼」、左手のやや小高い丘には白い「観音像」が見守る。秋には鐘楼前の「イチョウ」、観音像の周辺の「カエデ」が紅く色づく。間もなく境内の一角に植栽の「紅白の梅」が咲き出すころである。(2101)
相模原市下溝に四季の花で彩られる市民のオアシスとなっている「県立相模原公園」はある。遊具広場後方に植栽されている「河津桜」、紅葉の丘、衆遊の庭で咲き始めた「梅」に加え、芝生広場とイベント広場の境界線近くに植栽されている2本の「寒桜」が花ほころびピンクの樹形となって見頃を迎えている。寒桜は「寒緋桜」と「山桜」の雑種で暖地では1月中旬から花が咲きだす桜で「熱海桜」とも呼ばれる。花びらは可愛らしい小輪、一重咲きで淡紅色である。当園もいよいよ春の花シーズン到来の足音が聞こえてきた。(2101)