相模原市下溝に四季の花が絶えない「県立相模原公園」がある。花の少ないこの時期「ヌギゲート」から入った真正面のみんなの花壇前に青いベンチを背景に昨年よりやや規模は小さいがコンテナ花壇では前列に黄色、後列に赤色の数千本の「アイスチューリップ」(別名ウインターチューリップ)が並べ植られている。今月初め訪れた時は、赤いアイスチューリップが開花しそうなほど蕾を膨らませていた。今日はもう半数ほどはもうピークを過ぎたのか萎んでいた。黄色の方はまだ蕾もあり3分の一ほど開花しこれから残りが可憐な花姿を見せてくれそうである。チューリップの一日は昼間咲いて夜は閉じ大体10日前後で寿命を迎える。チューリップといえば春から初夏に咲く花であるが、このアイスチューリップは植付後に凍らせて生長を止めた状態で保管し、咲かせたい時期を想定し冷蔵庫から出して徐々に外気温に馴らし生長させる方法をとっている。明日から雨か雪の予報、折角の花も閉じてしまうのでは・・・。(2101)
大和市下鶴間に下鶴間村の鎮守「武相下鶴間諏訪神社」はある。創立(創建)は不詳ながら古来より「式内石楯尾神社」と伝えられ「新編相模風土記稿」によれば文徳天皇天安元年(857)祭祀のことが記され、後醍天皇延喜7年(907)の神名帳に高座小五座のうち下鶴間村に石楯尾神社ありと記されていることから千有余年前に既に鎮座していたことが分かる。諏訪湖のほとりに鎮座する諏訪大社は全国18000余といわれる「諏訪神社」の総鎮守であり、当諏訪神社も鎌倉時代中期のころ分霊され「諏訪社」とされたと考えられ、延宝8年(1860)再建の棟札がることからも、徳川氏入国当時既に厳然と鎮座していた。宝永8年(1710)6月再建、安永7年(1778)再建の棟札は現存している。祭神は建御名方神。鶴間駅より東方へ藤沢街道前を左折、直進すると右手にひときわ大きい「赤い鳥居」が構えられている。鳥居を潜り参道を進むと右奥に各所に施された彫刻が見事な「社殿」(拝殿、幣殿、覆殿、本殿)がある。特に廻廊の両側にある中国の昔、漢の張良の物語、「子房覆を捧ぐの図」の彫刻、身舎の周囲壁面や脇障子に中国の故事を題材にした肉厚の彫刻が嵌込まれている。全体を通して上部には雲や飛鳥など天空を配し、中間部には人物、草花を、下部には波、水、水鳥、魚など池水に関する題材、向拝の廻りには竜や獅子の彫刻が施されている。境内中央には御神木の「シイの木」がある。社殿の左に「本宮」、右に「稲荷神社」、「八坂神社」、「秋葉・古峯神社」の境内末社が祀られている。(2101)