小田原市栄町に天台宗東叡山寛永寺の末、大久保氏六内庵の一つ「恵日山本源寺」(如法院)は鎮座している。当寺は大久保加賀守忠職が濃州加納に法華宗の一寺「本禅寺」を創建。貞享3年(1686)大久保加賀守忠朝が天台宗に改宗し寺号も「本源寺」と改称。本尊は釈迦如来像。大工町通りを七枚橋に向かう左手にあり「寺号標」(石柱)より入山すると手入れの行き届いた美しい寺域・境内が続く。正面に朱を基調とした「本堂」、その左手に不動明王と慈恵大師(三大師)像を安置する「護摩堂」がある。その他「聖徳太子堂」、「六道能化地」、「六地蔵」、「七福神」などがある。当寺には八反畑(栄町)の「元禄大地震」(元禄16年11月)による犠牲者の供養塔がある。(2205)
相模原市南区麻溝に多種多様な花姿を披露し始めた「クレマチス」、七変化の花と言われる「アジサイ」の名所「相模原麻溝公園」はある。クレマチスはもう見頃、アジサイも少しずつ開花。「花の谷」の和風ガーデンの一画に本数は少ないが紫色の「アヤメ」がしなやかな花姿を披露中である。アヤメはアヤメ科アヤメ属の植物で茎先の外花被片の基部に黄色と紫の網目模様が「文目」(アヤメ)という名前の由来である。ハナショウブやカキツバタと花の時期が同じく外見も似ているので見分けがつきにくい。「アヤメ」は多湿なところではなく乾燥した山野に生える。「ハナショウブ」は水辺などの湿地,「カキツバタ」(杜若)は浅水地や湿地に生育する。 花色はアヤメはおもに紫色か白色である。葉は細長く剣状で青緑色。外花被片が下垂し、内花被3片が直立している。間もなくすぐ傍の「水無月園」で「ハナショウブ」が咲きだすころである。(2205)