相模原市南区麻溝に四季の花が絶えない「相模原麻溝公園」はある。当園はつる性植物の女王と言われる「クレマチス」、梅雨期の代表花「アジサイ」の名所でもある。樹林広場の一画に植栽の樹高5mほどの「エゴノキ」が鈴なりの白い花を披露中である。日本、朝鮮半島、中国、フィリピンが原産でエゴノキ科エゴノキ属落葉高木である。樹皮は暗紫褐色でつるんとして滑か、葉は長さ4~8cmで互生する。丁度今の時期に直径2cmほどの5弁の白い花が鈴なりにぶら下がって咲き、独特の美しさを魅せている。白だけでなくピンクの花が咲く品種もある。
大和市下草柳に水と緑と花がふれあうコミュニティーの核となる「ふれあいの森」はある。凡そ9haの緑の木立に囲まれた園内のメインは引地川沿いにみどり豊かな水辺が復元され、みどりや花に囲まれた中で休息し寛ぐことができる「ふれあい広場」、水と親しめるように滝や小川、仕掛けのある池などがある「親水広場」の二つがある。四季折々の草花や花木を楽しめる花壇や花木・野草類などが見本展示されている「緑の見本園」、13000球のチューリップが咲く「大花壇」、その他多くのハーブが香る「ハーブ園」、「バラ園」、「台湾亭」などの各種施設がある。今、当園を華やかにしているのが花の女王と言われる「バラ」である。ここには大輪系、中輪系、ミニバラ、つるバラなど約50品種、約120株 が植えられている。中旬ごろから咲きはじめ今、終盤を迎えているがまだ美しきバラ景色を見ることができる。また散策路を隔てた13,000球のチューリップが終わった大花壇でも10種近いバラがクライマックスを迎えている。(2205)
大和市の広大な公園「泉の森」の「水車小屋」辺りから緑の木々が生い茂る森の中を進んでいくと竹垣で囲まれた「大和市郷土民家園」がある。門を潜り民家園へ入っていくと手前に「旧小川家主屋」、奥に「旧北島家主屋」の二つの民家が移築復元、保存されている。その一つ「旧小川家主屋」は江戸時代中期に建てられた大和市最古の民家ということである。元は上和田の久保集落の一軒として現存していたものを昭和59年に解体し移築された。大きさは建坪33坪で、屋根は茅葺きの寄棟造り、棟は杉皮をまいて竹で押さえる竹簣の子巻き、屋内は手前の広い板の間は「ザシキ」、右奥の畳敷きの間は「デエ(デイ)」の接客の間、 左側は「ヘヤ」で寝室の3室の間取りである。暖と明りそして食事釣りを兼ねた設備「囲暖裏」もある。古の家族の触合いや生活の臭いが感じられる建物であった。(2205)