相模原市南区麻溝にある「相模原麻溝公園」の「樹林の広場」の一画に2本の白い大きな苞葉のある花を咲かせる「ハンカチノキ」が植栽されている。「ハンカチノキ」の花はハナミズキのような頭状花序になり2枚の苞葉に囲まれている。その白い苞の形から「ユウレイノキ」(幽霊の木)とか「ハトノキ」(鳩の木)とも呼ばれる珍しい植物である。花をつけるまでには10~15年かかり、開花してから1週間前後で落花と儚い短い命の花木である。毎年4月下旬頃が見頃であるが、先週訪れ時は咲き始めで、花も黄緑色で若々しく小さい。しかし今日はもう本種の一番の特徴であるハンカチが垂れ下がった様な花姿となって大きく生長し2枚の白い苞が本当にハンカチを吊るしたように垂れ、風にひらひらと揺らぎ「ハンカチを振っている」かのようでもあり、「ユウレイノキ」という別名がびったしの花姿である。花の後には円形をした堅果(皮が堅く、種と接触せずに種を包んでいる果実)の実ができる。(2004)
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