高校生のうちからアジアの貧民街を旅していたバックパッカーの著者が高校卒業後アメリカに貧乏留学してスパニッシュの荒廃した街やアメリカ先住民居住地で自らも差別を受け命の危険にさらされながら底辺の移民やアメリカ先住民と暮らしつつ勉強してカリフォルニア大学バークレー校やUCLAに進学してアメリカ先住民研究者となるまでの経験を綴ったノンフィクション。
底辺の人びととともに生きる著者の実践というか生き方には、グッと来ます。その人たちのその後の人生もあわせ読むと切ないけど。
その環境で勉強を重ねて、大学に進学したことも驚きます。これ自体、1つのアメリカンドリームといえます。もちろん、著者の周りの人々が同じ夢を見つつ、おそらく夢を果たすどころかいつの間にか殺されたりアル中になったりしていったように大半の人には夢のままであることも事実ですが。高校でドロップアウトしていた著者をバークレー校が拾うのもアメリカの1面なら、著者や周囲のスパニッシュやアメリカ先住民が激しい差別を受けるのもアメリカの1面。そういったよく報じられるのと違ったアメリカを見せてくれる本です。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en2.gif)
鎌田遵 岩波ジュニア新書 2007年1月19日発行
底辺の人びととともに生きる著者の実践というか生き方には、グッと来ます。その人たちのその後の人生もあわせ読むと切ないけど。
その環境で勉強を重ねて、大学に進学したことも驚きます。これ自体、1つのアメリカンドリームといえます。もちろん、著者の周りの人々が同じ夢を見つつ、おそらく夢を果たすどころかいつの間にか殺されたりアル中になったりしていったように大半の人には夢のままであることも事実ですが。高校でドロップアウトしていた著者をバークレー校が拾うのもアメリカの1面なら、著者や周囲のスパニッシュやアメリカ先住民が激しい差別を受けるのもアメリカの1面。そういったよく報じられるのと違ったアメリカを見せてくれる本です。
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鎌田遵 岩波ジュニア新書 2007年1月19日発行