2年生になりインターハイ予選などを経てライバルや後輩ともつれたり、連の故障があったりで、タイムを順調に上げ力をつけながら県大会は通過できても関東大会では惨敗の春野台高校陸上部4継チーム。陸上部の部長になった新二が練習を積み、秋の関東大会は善戦して決勝に進みますが、新二の兄の交通事故の報で動揺して決勝は惨敗、新二は兄の右足の重症を見て陸上部から逃亡というあたりまでが2巻のお話。
でも、読んでいて、兄のけがで新二が陸上部から逃亡する経緯が今ひとつしっくり来ません。試合会場から病院に駆けつけた新二に「そんな、チームジャージ着て、何してるんだ?」「そんな格好で病院に来るなっ。帰れ!」(235頁)という台詞は、それまでの兄の性格設定からすれば、私には「部長のお前が戦場から逃亡してきたのか」という流れに見えたんですが、その後の話からはそうじゃなくてサッカーができない俺の前でユニフォームを見せつけるなという意味のようなんですけど。兄が死んだわけでもなし、生活に影響のある事態でもなし、ましてや陸上部に関係ないことだし、それでこうなるのかなあ・・・って思いますけど。
佐藤多佳子 講談社 2006年9月21日発行
でも、読んでいて、兄のけがで新二が陸上部から逃亡する経緯が今ひとつしっくり来ません。試合会場から病院に駆けつけた新二に「そんな、チームジャージ着て、何してるんだ?」「そんな格好で病院に来るなっ。帰れ!」(235頁)という台詞は、それまでの兄の性格設定からすれば、私には「部長のお前が戦場から逃亡してきたのか」という流れに見えたんですが、その後の話からはそうじゃなくてサッカーができない俺の前でユニフォームを見せつけるなという意味のようなんですけど。兄が死んだわけでもなし、生活に影響のある事態でもなし、ましてや陸上部に関係ないことだし、それでこうなるのかなあ・・・って思いますけど。
佐藤多佳子 講談社 2006年9月21日発行