伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年に続き2023年も目標達成!

焼肉店開業マガジン

2007-03-24 08:38:47 | 実用書・ビジネス書
 焼肉店の開業のための情報をまとめたMOOK。
 焼肉店の場合、カルビとタンは原価率を上げ(客にとってはお買い得)、一品料理の石焼きビビンバ、冷麺、チヂミで儲けるとか、キムチの味が評判を左右するのでキムチの副材料はケチってはならないとか経営側の視点が参考になります。肉を軟らかくする調味料とかいうのもあるそうで、客としては複雑な思いがしますね。
 排煙設備等の設備投資に金がかかることや、リピーターの獲得に営業の成否がかかる、2~4ヵ月目が売上が落ち込むがここで焦ってコンセプトを変えるのはよくないとか、当初は宣伝しないで休業日も決めないで試験的に営業してトレーニングをかねて顧客のニーズを見るというアドヴァイスとか、自営業一般としてみても参考になりそう。


旭屋出版MOOK 2007年2月28日発行
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ネパール王制解体

2007-03-24 08:36:14 | ノンフィクション
 ネパール在住のジャーナリストによる近年のネパールの政治情勢についてのレポート。
 ネパールでは長く続いた絶対王制が1990年の該当運動の結果立憲君主制と複数政党制へと移行したが、最大政党ネパール会議派を中心とする政党間の政争、山間部でのネパール共産党毛沢東主義派(マオイスト)の武装蜂起と国軍による弾圧、2001年6月1日の発砲事件で王族のほとんどが殺害された末に王位についた現国王への国民の不信と国王の強権介入、国王・ネパール会議派等の政党・マオイストの確執を経て、2006年4月主要政党とマオイストの共闘による首都圏ゼネスト・街頭闘争により国王が国民主権を認め下院復活、これから制憲議会選挙へと進んでいるそうです。現在は制憲議会選挙後に共和制が実現するか、マオイストの武装解除が無事にできるか等なお予断を許さない局面のようです。
 著者は基本的にマオイストへの潜入・インタビューを繰り返しており、基本的にはマオイスト側の視点でレポートされていると感じます。山岳地帯での毛沢東思想に基づく武装闘争とそれに対する国軍の弾圧、街頭での大規模デモ・街頭闘争による「革命」と続く流れは全共闘世代左翼が夢見たような展開とも言えますが、同時にマオイストの支配下の村人の苦渋やマオイストも彼らが敵視して殺害する警察官もともにネパールの貧民層出身という現実も身につまされます。


小倉清子 NHKブックス 2007年1月30日発行
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