魚についての動物行動学の本。
表題となっている魚はなぜ群れで泳ぐかについては、保身(全体で大きく見せる幻影効果、襲われたときにちりぢりになることで捕獲者を混乱させる効果等)、餌や敵についての情報収集・学習効果、水流により楽に泳げる等の説明がなされているけれどもまだはっきりわかっていないようです。魚の群れにはリーダーはおらず先頭は交互に代わるけれども、確固たる動き(勝手気ままな動き)をする個体が先頭にいるとその個体に引きずられて群れが動きリーダーになってしまうそうです(33頁)。
水の中では視界はあまり利かないので聴覚や嗅覚の方が大事とか、ドジョウやナマズのひげには味覚があって口に物を入れなくても味がわかる(45頁)とか、魚は巡航速度ではいくら泳いでも疲れず巡航速度で泳ぐときは血合い筋で泳いでいてそれ以外の筋肉(白身等の部分)は敵から逃げたり餌を捕獲するときにごく短時間全速力で泳ぐときに使う(133~134頁)とかいうあたりが勉強になりました。
![](https://blogimg.goo.ne.jp/img_emoji/kaeru_en1.gif)
有元貴文 大修館書店 2007年3月10日発行
表題となっている魚はなぜ群れで泳ぐかについては、保身(全体で大きく見せる幻影効果、襲われたときにちりぢりになることで捕獲者を混乱させる効果等)、餌や敵についての情報収集・学習効果、水流により楽に泳げる等の説明がなされているけれどもまだはっきりわかっていないようです。魚の群れにはリーダーはおらず先頭は交互に代わるけれども、確固たる動き(勝手気ままな動き)をする個体が先頭にいるとその個体に引きずられて群れが動きリーダーになってしまうそうです(33頁)。
水の中では視界はあまり利かないので聴覚や嗅覚の方が大事とか、ドジョウやナマズのひげには味覚があって口に物を入れなくても味がわかる(45頁)とか、魚は巡航速度ではいくら泳いでも疲れず巡航速度で泳ぐときは血合い筋で泳いでいてそれ以外の筋肉(白身等の部分)は敵から逃げたり餌を捕獲するときにごく短時間全速力で泳ぐときに使う(133~134頁)とかいうあたりが勉強になりました。
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有元貴文 大修館書店 2007年3月10日発行