家庭では受験生の弟にかまい続ける母と弟から不倫中と聞かされた父親に囲まれ、学校ではいつも一緒の5人グループとのつきあいに疲れ、特段虐待されているわけでもいじめられているわけでもないけど疎外感を持つ高1の市原百音が、掲示板の自殺スレで知り合った人々と自殺を試みるという小説。
甘え気味やしらけ気味のお子様言葉が交じり、女子高生ってこういう文章書くよなぁという気もするし、いゃこういう物言いはしないだろという気もして、どちらにしても読んでて恥ずかしい気持ちになります。
小説全体の半分くらいが、駅や電車のアナウンス、テレビ等の音声、周囲の知らない人々の切れ切れの会話などのノイズで、それは主人公の心象風景なり気分の描写の側面もあって、一定の効果はあるのですが、読んでいてどこか水増し・手抜きの印象が残りました。
柳美里 河出書房新社 2012年10月30日発行
甘え気味やしらけ気味のお子様言葉が交じり、女子高生ってこういう文章書くよなぁという気もするし、いゃこういう物言いはしないだろという気もして、どちらにしても読んでて恥ずかしい気持ちになります。
小説全体の半分くらいが、駅や電車のアナウンス、テレビ等の音声、周囲の知らない人々の切れ切れの会話などのノイズで、それは主人公の心象風景なり気分の描写の側面もあって、一定の効果はあるのですが、読んでいてどこか水増し・手抜きの印象が残りました。
柳美里 河出書房新社 2012年10月30日発行