パニック障害の症状と診断・治療法、日常生活上の注意と家族の接し方などを説明した本。
パニック障害は、「何の理由もないのに」不意に強烈な恐怖や不安におそわれ、激しいパニック発作が起こる、パニック発作には、息がつまる、心臓が破裂しそうになるといった身体症状(自律神経症状)が伴う(15ページ)ということですので、ピンチや危険にさらされてパニックになるのとは違い、また「気のせい」ではないのですね。と言ってもパニック発作の判定基準は、動悸・心悸亢進または心拍数の増加、発汗、身震いまたは震え、息切れ感または息苦しさ、窒息感、胸痛または胸部の不快感、吐き気または腹部の不快感、めまい感・ふらつく感じ・頭が軽くなる感じまたは気が遠くなる感じ、冷感・悪寒または熱感、異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)、現実感喪失、コントロールを失うことに対する恐怖または気が狂うことに対する恐怖、死ぬことに対する恐怖のうち4つ以上の症状を伴う強い恐怖や不快感の急上昇ということだそうです(58ページ)ので、実際には問診でそう答えればそう診断されることになりそうです。
「パニック障害の人がうつ病(非定型うつ病)を併発するようになると、自己中心的でわがままな行動をとることがあります。」(31ページ)、「パニック障害に非定型うつ病を併発すると、非常に攻撃的になる場合があります。攻撃性は、『怒り発作(アンガーアタック)』となってあらわれます。」(31ページ)、「怒り発作は攻撃性をともない、大声を上げて相手を非難したり、暴力的になって手あたりしだいにものを壊したりします。」(32ページ)って、周りはこれじゃたまらないですね。「しかし、発作がおさまると、患者さんは『申しわけないことをした』と自己嫌悪におちいり、うつ状態が悪化します。」(32ページ)。なるほど、発作が治まれば反省する場合は病気、発作的な怒りが過ぎ去っても相手が悪いと思い続けそう言い張っている場合は性格の悪さということですね。
規則正しい生活と適度な運動、飲酒・喫煙・コーヒーを避ける、と健康な生活を心がけるように勧められていますが、「米国の研究によると、パニック障害の患者さんの約7割が、コーヒー1日5杯でパニック発作、または類似した不安症状を引き起こすと報告されています。」(104ページ)って…

坪井康次監修 高橋書店 2021年5月20日発行
パニック障害は、「何の理由もないのに」不意に強烈な恐怖や不安におそわれ、激しいパニック発作が起こる、パニック発作には、息がつまる、心臓が破裂しそうになるといった身体症状(自律神経症状)が伴う(15ページ)ということですので、ピンチや危険にさらされてパニックになるのとは違い、また「気のせい」ではないのですね。と言ってもパニック発作の判定基準は、動悸・心悸亢進または心拍数の増加、発汗、身震いまたは震え、息切れ感または息苦しさ、窒息感、胸痛または胸部の不快感、吐き気または腹部の不快感、めまい感・ふらつく感じ・頭が軽くなる感じまたは気が遠くなる感じ、冷感・悪寒または熱感、異常感覚(感覚麻痺またはうずき感)、現実感喪失、コントロールを失うことに対する恐怖または気が狂うことに対する恐怖、死ぬことに対する恐怖のうち4つ以上の症状を伴う強い恐怖や不快感の急上昇ということだそうです(58ページ)ので、実際には問診でそう答えればそう診断されることになりそうです。
「パニック障害の人がうつ病(非定型うつ病)を併発するようになると、自己中心的でわがままな行動をとることがあります。」(31ページ)、「パニック障害に非定型うつ病を併発すると、非常に攻撃的になる場合があります。攻撃性は、『怒り発作(アンガーアタック)』となってあらわれます。」(31ページ)、「怒り発作は攻撃性をともない、大声を上げて相手を非難したり、暴力的になって手あたりしだいにものを壊したりします。」(32ページ)って、周りはこれじゃたまらないですね。「しかし、発作がおさまると、患者さんは『申しわけないことをした』と自己嫌悪におちいり、うつ状態が悪化します。」(32ページ)。なるほど、発作が治まれば反省する場合は病気、発作的な怒りが過ぎ去っても相手が悪いと思い続けそう言い張っている場合は性格の悪さということですね。
規則正しい生活と適度な運動、飲酒・喫煙・コーヒーを避ける、と健康な生活を心がけるように勧められていますが、「米国の研究によると、パニック障害の患者さんの約7割が、コーヒー1日5杯でパニック発作、または類似した不安症状を引き起こすと報告されています。」(104ページ)って…

坪井康次監修 高橋書店 2021年5月20日発行