スナップ写真を想定して、いい写真を撮るために考えること、意識すべきことを説明した本。
いい写真というときにどのような写真を想定するかは人それぞれで、美しい写真、広告に使われるようなキャッチーな写真を想定すると、この本は、いや違うでしょ、自分はこういう写真を撮りたいわけじゃないということになりそうです。スナップとして、「味わいがある」写真という方が、この本のイメージに合うのではないかと、私は思いました。
写真家(著者は「あとがき」では、「自分では写真屋だと思っている」と書いていますが)に対しては、写真を撮るのが好きで、いつもカメラを持ち歩き、撮影の機会を狙っている人というイメージを持ってしまうのですが、「好きな写真を撮る人というのも、たぶん少数派だ。『仕事じゃないのにカメラを持ち歩くなんて酔狂だね』と同業者に言われたこともある」(222ページ)と書かれているのにハッとしました。仕事は仕事としてやっているのがふつうで、業務時間外にはできれば仕事のことは考えたくない(実際には考えてしまうのですが)のが人情なのに、写真家は別と考えるのは偏見ですよね。もちろん、人それぞれですけど。

鹿野貴司 玄光社 2022年10月1日発行
いい写真というときにどのような写真を想定するかは人それぞれで、美しい写真、広告に使われるようなキャッチーな写真を想定すると、この本は、いや違うでしょ、自分はこういう写真を撮りたいわけじゃないということになりそうです。スナップとして、「味わいがある」写真という方が、この本のイメージに合うのではないかと、私は思いました。
写真家(著者は「あとがき」では、「自分では写真屋だと思っている」と書いていますが)に対しては、写真を撮るのが好きで、いつもカメラを持ち歩き、撮影の機会を狙っている人というイメージを持ってしまうのですが、「好きな写真を撮る人というのも、たぶん少数派だ。『仕事じゃないのにカメラを持ち歩くなんて酔狂だね』と同業者に言われたこともある」(222ページ)と書かれているのにハッとしました。仕事は仕事としてやっているのがふつうで、業務時間外にはできれば仕事のことは考えたくない(実際には考えてしまうのですが)のが人情なのに、写真家は別と考えるのは偏見ですよね。もちろん、人それぞれですけど。

鹿野貴司 玄光社 2022年10月1日発行