伊東良徳の超乱読読書日記

雑食・雑読宣言:専門書からHな小説まで、手当たり次第。目標は年間300冊。2022年から3年連続目標達成!

17万人をAI分析してわかった最強チームの条件を1冊にまとめてみた

2023-02-27 22:08:59 | 実用書・ビジネス書
 著者が経営する会社が「数千万円を投じて」815社17万人の行動履歴を収集し、それを4種のAIサービスと専門家で分析し、成果を出し続けている社員や組織に共通のコミュニケーション・パターンを見出し、うまくいっていない組織でも再現確率が高い方法を抽出して、職場で試してみて「意外に良かった」と思ったら続けてみることを提唱する本(はじめに:4~5ページ)。
 著者自身がそういう位置づけをしているのですし、また書かれている内容からしても、この本は、結果を出せていないチームが結果を出せるような人間関係を作るためのtips(ヒント)集というようなタイトルがふさわしく、「最強チームの条件」というのは違うように思えます。
 たくさんのデータを検討分析したという話が繰り返され、数字は出てきてもその裏付けデータはほとんど書かれていない(まぁ数千万円投資した情報資産ということですからね)のですが、大量の会議データ(2.7万時間の会議と繰り返されています)を分析した結果、「東京五輪組織委員会の元会長が『女性がいると会議時間が延びる』という旨の発言していましたが、そのようなデータはありませんでした」(240ページ)と断言しているのが爽快かなというところです。


越川慎司 大和書房 2022年12月25日発行
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