本日は夏日のなか、初めて浜松町にある旧芝離宮恩賜庭園と竹芝桟橋を訪れた。
旧芝離宮庭園ではショウブが見ごろを迎えているのかな、と期待していた。
入場料は150円。しかし結果としてハナショウブは残念ながらまだだったようだ。6月以降で、この庭園では少ないようだ。隣の浜離宮では800株の群落があるようだ。
園内は強い陽射しであるが、私たちが着いたお昼時は近くの男女の勤め人が木陰のベンチやあづまやのベンチでおもいおもいにお弁当を広げたり、読書をしていた。私たちもお弁当を持ってくればよかったと、あわてて管理人に断ってお弁当を買いに外にでてから再入場した。しかし再入場したときにはもうベンチはいっぱい。仕方なく木陰の木の根っこに座ってお弁当を食べた。
近くの勤め人がお昼を食べにくる分には管理人も目くじらを立てず許してくれているようだ。しかし、出入り口のチラシを見ると飲食は基本的には認めていない。行儀良く散らかさないで、そして大勢が押しかけて騒がなければ特に問題にはしないのだろう。何となくほほえましく、このような対応が続けられることを期待した。
今は庭園の花はちょっとさびしい。満開だったのはヤマボウシ。蝋梅の大きな実、ユスラウメの赤い実が美しかった。アジサイは花の早いものが行く本か咲いている程度。ショウブの群落はすこしだけあったのみ。ハマユウは大きな株がいくつもあったが花はなし。
しかし石の配置が美しい。枯滝や西湖の堤を模した石の配置や組石はなかなか面白い。池の亀も愛嬌があって見ていて飽きない。園内は浜離宮に較べて特に広いわけではないが、いろいろに変化があって楽しい。ただし、JRの在来線と新幹線、高速道路の騒音がずっと響いているのは残念。しかし都会の臨海部のオアシスとしては充分にその役割を発揮している。松や紅葉、桜の葉が今が一番美しいときだとおもう。
逆に、美しい日本庭園からながめる東京タワーや現代的なビルの面白さを堪能できれば面白いと思うことも必要かもしれない。
園内を2時間ほど散策してから、すぐ近くの竹芝桟橋を訪れた。伊豆七島や小笠原行きの船の発着場だということすら初めて知った。東京湾のナイトクルーズなどもあるようだ。妻がまったく船に弱いので、まずここを利用することはないだろうが、それでも海を見たり、船の発着を見るのは楽しいものである。
旧芝離宮庭園の印象