Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

空気の湿気と気分の相関関係

2014年01月16日 20時06分37秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 昨日・今日と寒さが続いているが、昨日は曇り空で空気は湿気を含んでいた。冷たい空気であったが、湿気が空気に多少の柔らかみを与えていたと思う。しかし本日は乾燥注意報が再び出て、空気が肌に痛かった。
 昨日は講座の終了後に新横浜まで地下鉄に乗った後、新横浜駅から自宅まで歩いてみた。いつものウォーキングコースの折り返し地点に近いところからの出発である。新横浜の篠原口というのを利用したことがない。数年前に竣工した駅の改修工事でかなり駅の様相がかわり、以前に利用していた蕎麦屋さんを含む小さな横丁のような一角が見当たらなくなっていた。この改修工事でその一角はなくなったと思っていた。
 ところが昨日篠原口に出るために構内を突っ切ろうとしたところ、その懐かしい一角が目に飛び込んできた。いつも利用していた蕎麦屋さんが残っていた。5~6件ほどの居酒屋が連なっている一角だったが、居酒屋は残っている。同じ店かどうかは自信はないが‥。
 懐かしくてしばらく様子を見ていたのだが、以前は構内を利用する人々がかなり立ち寄っていたが、昨日見る限りは構内の通行人が立ち寄る雰囲気はない。構内を通過する人はまず通らないはずれになってしまったのだ。篠原口は人があまり利用しないところだが、その篠原口を利用しないかぎりその一角を通ることはない場所になっている。
 居酒屋の雰囲気は垢抜けた昔のイメージから、地元密着型の気さくな居酒屋のような雰囲気に変わったような気がする。私にとっては好ましい変化に見えた。ただし人が多数立ち寄ってにぎやかかどうかは夜になってみないとわからない。
 こんど機会があったら是非立ち寄ってみたい一角になったことは確かだ。反対側の大型商業施設が並ぶ一角とはまったく違う雰囲気がいい。

 そんな発見をしてからおもむろに歩き始めた。初めは寒く感じたが空の分厚い雲が次第に薄くなり、一時間後には雲が空に占める割合も3割ほどになっていた。日はもう暮れていたが、かろうじて青い空が見えてきた。
 沿道の街路樹や庭木の樹木は冬枯れの様相を色濃くしているが、時々山茶花が咲き、時季外れに桜が少しばかり咲いている庭があったり、冬とはいえなかなか見飽きることのない木々の様子である。

 本日も講座のあるMM地区まであるき、さらに「道」展をやっている馬車道を経由して家に戻ったが、空気がこれだけ乾燥していると街路樹や庭の木々を見るゆとりが失せてしまう。昨日の方が気分的にはおおらかであった。
 本当は冬とはいえ、本日の講座で取り上げた

 奥庭もなくて冬木の梢かな(発句=露川)
 小春に首の動く蓑虫(脇=芭蕉)

のようなゆとりが欲しいのだ。気持ちのゆとりと空気の乾燥とはひょっとしたら相関関係があるかもしれない、そんな思いが頭をよぎった。

 明日以降は昨日のようにもう少しおおらかな気分でいたいものである。


追悼!松井英明君・・第28回道展

2014年01月16日 18時05分17秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 毎年行っている「道」展が今年も本日から開催された。会期は来週21日(火)まで。横浜の関内駅の傍、馬車道アートギャラリーの7階である。
 吉崎道治(一水会)門下生絵画展ということであるが、私が見に行くのはいつも、中学・高校の頃の美術の先生であった菊池洋二先生(もう退職されたが)と、先日亡くなった中学・高校の同級生松井英明君の絵も展示されているからである。
 松井英明君は美術部で菊池先生の指導を受けて、その関係でこの「道」展にいつも出品していた。
 今回は松井君が亡くなって、遺作を展示している。
 許しを得て、松井君の絵と、菊池先生の絵の写真を撮影させてもらった。撮影が許されると事前に知っていたら一眼レフと三脚を持っていってちゃんと撮ったのだが、急きょ小型のデジカメで撮影させてもらったので、照明が映り込み、キチンとした矩形にはならなかった。容赦してほしい。

 「サマルカンドのバザール」(松井英明)



 少しでも松井英明君の絵のタッチがわかるといいのだが‥。私は松井君の明るい陽光と色彩が好きである。それを画布に定着する感性が羨ましいと感じる。

「ナパーラの秋」(菊池洋二)