


本日は横浜市歴史博物館へ「横浜市旧東海道魅力づくり事業連携企画『ハマの東海道』」展に行ってきた。
横浜市内には旧東海道の宿が三つある。神奈川宿・保土ヶ谷宿・戸塚宿である。宿内だけで神奈川宿は6000人・1300余軒、保土ヶ谷宿は3000人・550余軒、戸塚宿は3000人・600余軒を超え、周辺の人口も含めると膨大な人口の経済圏を有していた。鶴見から街道沿いには三宿だけでなく鶴見・子安・芝生・境木など休憩所を兼ねた立場があり、ほぼ家並みが絶えるところはなかったといわれている。
日本橋から40キロという一日の行程が戸塚宿までであり、陸上交通と海上交通の結節点、西から江戸を目指した海運の終着点・西国への出発点としての役割も果たしていた。また八王子経由の甲州街道の近道としても大きな交通の結節点であったと思われる。これが横浜開港の理由でもあった可能性も高い。
今回の展示で私が一番興味をひかれたのは、神奈川宿のジオラマ模型。地形図をもとに当時を復元した模型だが、現在の街並みと比較しながら当時を想定できるすぐれものである。
東海道53次全体を揃えた初代広重などの名所図会などは全体を見る機会があまりないだけに嬉しかった。広重がどのように構図に苦心しながら名所図会を改定していったかの過程もわかる展示となっている。浮世絵の歴史もうかがえる展示である。




