Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

本日のお酒

2014年04月24日 21時00分30秒 | 料理関連&お酒
 本日のお酒は、鹿児島県垂水市にある八千代伝酒造株式会社猿ヶ城渓谷蒸留所の「八千代伝・黒」。とてもおいしい。これはまた買ってみたい。

   

 『総かめつぼ仕込みの小さな焼酎蔵「猿ヶ城渓谷蒸留所」。かめつぼに仕込まれた゛八千代伝・黒こうじ゛のモロミは、まるで地球の息吹・熱いマグマのようにブクブクと跳びはねている。まさにかめつぼの中にある小宇宙。「八千代伝・黒」が誘って、心は漆黒の宇宙(そら)へ』とはなかなかしびれる文句が書いてある。
 そして「信念をもって王道を行く、決して覇道を求めず」。なかなか気に入った。こんな文句、今どきの正義ぶった政治家にたっぷりとお聞かせしたいものだ。彼らに飲ませるのはもったいない。

 「白」と「黒」が代表銘柄とあり、「黒」は「芳醇、香ばしい、キレがよい」とのことである。ちなみに「白」は「すっきり、フルーティー、キレがよい」とのこと。お店には「黒」しかなかったが、この謳い文句からすればこの方が良かった。
 確かに少し甘い香りが感じられるし、きりっとした舌触りが心地よい。これは楽しめそうである。値段もそれほどでもない。4合瓶で1200円ほどであった。
 ホームページには割り方が記載されている。
・水割りは、焼酎を先にコップに入れて、割り水・氷を後から。
・お湯割りは、50~60℃のお湯を先コップに入れて、焼酎は後から。
・前割りは、焼酎6:4割り水で1~3日常温で置いてから、50~60℃に燗付け、そのまま常温で、冷蔵庫で冷やしての3種の飲み方で。

 水割りは水を先にいれる、というのは初めて教わった。



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ブラームス「8つの小品」、「2つのラプソディ」

2014年04月24日 18時38分15秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 明日のオーロラツアーの写真交換会に向けて、写真一覧の印刷を行った。戻ってきたプリンターの状態を確認するにはちょうどいい作業になった。普通紙の印刷も写真印刷も見た目にはこれまでどおりのようだ。



 この印刷を行いながら、ブラームスのピアノ曲を聴いている。これまで紹介したものと演奏は同じペーター・レーゼルの1973年の録音。全集の第4巻の前半。曲目は「8つのピアノ曲」(作品76、1878年)と「2つのラプソディ」(作品79、1879年)。
 ブラームスは1976年に念願の交響曲第一番を完成し、好評を得て充実していた時期に当たる。翌年には4つの歌曲集と交響曲2番を完成し、さらに1978年にはこの「8つのピアノ曲」と「バイオリン協奏曲」を完成し、「バイオリンソナタ第1番」と「ピアノ協奏曲第2番」を手掛けるなど充実した時期の作品である。
 「2つのラプソディ」も翌年には「大学祝典序曲」や「悲劇的序曲」が作曲されるなど1970年代後半からの成熟期の作品である。

 「8つのピアノ曲」または「8つの小品」ともいわれるらしいが、4曲のカブリッチョ(奇想曲)と4曲のインテルメッツォ(間奏曲)からなる。これらも1曲が2分に満たない曲から3分半未満という短い曲ばかりである。全体でも23分未満である。ちょうど聞きやすい時間でもある。
 このころシューマンやショパンの作品の校訂を手掛け、これをきっかけとして13年ぶりのピアノ曲集となったとのことである。後期のブラームスの展開の入り口に位置して「内向的な作品」という評価となっている。
 確かに第1曲目の奇想曲といいつつ寂しいメロディーが特徴である。2曲目の奇想曲はテンポは速く、跳ぶように軽快ではあるものの明るさはない。3曲目、4曲目の間奏曲になってようやく明るい高音が奏でられるがシンコペーションの連続ですっきりとした感じというよりも何かもうひとつ飛躍しきれないもどかしさを与える曲想である。ようやく第5曲がかなり情動的な曲で奇想曲らしい趣きである。足をひきづるようなゆがんだ行進曲風なリズムが面白いし、ちょっと現代風な気もする。第6曲はちょっとショパン的な曲想の間奏曲。第7曲・第8曲はともに私の好きな曲である。ピアノらしい響きが発揮される。特に第8局は高音が美しい。第1曲から次第に高揚してくるような編成になっている。

 「2つのラプソディ」は約8分と約6分のこれまでよりは長めの曲。1曲目は「アジタート」の指定のとおり激しいリズムを伴った躍動的なメロディーが印象的である。中間部は穏やかで出だしの激しい曲調との対比が強調されている。「さくら、さくら」のメロディーにそっくりの部分が出て来てびっくりする。
 2曲目は大曲を聞いているような錯覚を覚える音色豊かで重厚な曲である。特徴的な流れるようなメロディーが長く続く。強弱の幅も、音域も広い。
 このふたつの曲はどちらも大きな会場で十分に響かせる演奏会用の独奏曲としてもいい曲だと感じた。




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