Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「雪に来よといふ人住やよしの山」(蕪村)

2017年02月01日 22時46分17秒 | 俳句・短歌・詩等関連
★雪に来よといふ人住(すむ)やよしの山(蕪村)

 有名な句だが、この句は西行の新古今集の歌を踏まえているということをきかないと理解はできない句である。
・寂しさにたへたる人のまたもあれな庵ならべむ冬の山里(新古今集627・西行)
 (自分と同じように寂しさにたへた人がいたら、この冬の山里で庵をならべて共に暮らしたいものだ)
・吉野山やがて出でじと思ふ身を花散りなばと人や待つらむ(新古今集1619・西行)
 (私は吉野山に入ってそのまま山から出まいと思っているが、花が散ったらまた戻って来るだろうと、あの人は待っているかもしれない)

 西行の歌は、自分が寂しい山里や吉野山で耐えている身になって詠んだ歌だが、蕪村の句はそのような寂しい庵から呼びかけられる句になっている。情景が主客が交代している。この変化を楽しんでいる。どちらかというと文人好みの高雅な遊びに徹している。
 ここまでくるとちょっと趣味が高尚過ぎて、嫌味にもなってしまうそしりはあるだろう。それがいいという人もいるが、余程の西行好きでないと現代人には通用しないことは確かだ。
 しかし一方で、解説を読めばすぐに理解できるというのも考えさせられる。寂しい山里に人を避けて住みたい、あるいはそのような誘いをしてくれる友人がいるということをうらやむ心性というのが、現代人にも理解できる。「日本人だけ」の心性ではなく、人間にとって普遍的な感情であるという視点からこの歌と句を考えてみるのも面白いのではないか。

「ニュートン3月号」購入

2017年02月01日 19時46分43秒 | 読書
  本日の作業は14時前に終了。昼食後いつもの整形外科に行った。
 右の臀部から太ももにかけての痛みがなかなか取れない。だんだん症状が辛くなってきた。朝が一番つらく、今朝は歩行も困難になった。目が覚めてから1時間もすると痛みがほとんどなくなる。朝玄関を出て5分も歩くと痛みは無くなる。そのために本日は牽引だけではなく、診察も受けた。病名は坐骨神経痛だったか、肝心な病名をすっかり忘れてしまったが、脊椎のあたりに注射をしてもらった。これで様子を見るように云われた。
 今は痛みはごく少しあるが、歩行に支障はない。明日の朝がどうなるか‥。また症状が出たらもう一度診察を受けるようにも云われた。これで痛みが治まってくれるといいのだが‥。
 本日購入した書籍は、「ニュートン3月号」。特集は「アルツハイマー病研究最前線」だが、私が惹かれた記事は「シリーズ驚異の地形第1回」。喫茶店でこの記事と、いくつかの短めの記事を読んでから歩いて帰宅。

 一昨日、昨日とだいぶ飲んだので、本日は休肝日。大人しくしている。


「ティツィアーノとヴェネツィア派展」の招待券

2017年02月01日 09時26分53秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等


 年賀はがきはいつものとおり切手シートが3枚当たったのみ。当選番号は下二桁がふたつなので、120枚で3枚ならば多かったともいえる。わたしが年賀状を出したりもらったりするようになって60年近くで、切手シート以外は当たったことがない。
 だが、実は昨日郵便物が届いていた。昨晩は酔って帰ったのでそれを開封しなかった。本日開封してみてびっくり。ある雑誌のアンケートに答えたら、「ティツィアーノとヴェネツィア派展」(東京都美術館)の招待券が2枚当たった。
 これは切手シートよりもうれしい。東京都美術館は大人1枚1600円、65歳以上1000円なので、夫婦で見に行くと2600円かかる。それが無料となった。
 実は正月の始めの計画では、見たい展覧会が多いために、この展覧会は断念せざるを得ないかと考えていた。急遽復活できた。
 同封されていたチラシをよく読むと、2月15日と3月15日はシルバーデーということで、65歳以上は無料のため混雑が予想されるとのこと。この日は避けないとまずいようだ。
 また記念講演会等が5回、夜のレクチャーが2回ほど計画されている。いろいろと検討してみたい。