Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

癌検診結果受領

2017年03月09日 23時07分05秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 ティツィアーノ展から帰宅してみると、先月受けた胃癌と肝臓・胆嚢・膵臓・腎臓の癌検診の結果が配達されていた。いづれの部位も問題なし。これで大腸癌検診と合わせて、すべて異常なしとなった。腎臓には嚢胞があると、毎年のように指摘はされるが、問題はないとのこと。
 肝臓は大腸と共に毎年受けるように云われている。肝臓はエコーなので楽であるが、あの大腸の内視鏡だけは何とかもっと楽な方法にしてもらいたいものである。年々耐えることがつらくなってきている。
 血液検査の結果では、総コレステロール値が上限を少し超えている。神経痛で運動ができないことの結果かもしれない。このことはいつも通っている内科でも云われて、コレステロール値を減らす薬を処方してもらっている。普通は3カ月も続けると数値が下がり、薬は処方されなくなるのだが、今回はなかなか下がらないといわれていた。
 なお、肝臓のγ-GTPも上限値をかなり下回っていた。とりあえず喜んでおこう。

 さて明日はマッサージと鍼・灸の予約をしてある。午後からは神奈川近代文学館で、井上光晴展に関連した「全身小説家」(監督:原一男)の上映会がある。井上光晴・埴谷雄高・瀬戸内寂聴・野間宏等々が出る。楽しみにしていた映画である。

時空のゆらぎ

2017年03月09日 22時29分07秒 | 俳句・短歌・詩等関連
★時空ゆらぎ甲骨文字と夏の蝶    内田秀子

 句集「朱い線」(内田秀子)所収。この句、なかなか凝っている。甲骨文字、紀元前14世紀ごろから使われている。今から3300年以上前の文字である。しかも今の漢字の祖型として読むことのできるものが多数ある。甲骨文字の資料や解説を読むと、3300年以上の時間が、そして古代中国と現代のわれわれの住むこの列島との位置関係が相互に浸透しあっているかのような錯覚に陥ることもある。
 そして夏の蝶、暑いさ中に空を見あげて、強い陽射しと暑い大気にめまいのするような感覚に襲われる。
 作者は甲骨文字と暑い夏のめまいが起きるような時空のゆらぎを同質のものとして直感したのだろうか。それを結びつけたのが蝶の舞なのかもしれない。さらに想像をたくましくすると夏の蝶の軌跡が甲骨文字の線をも連想させてくれる。
 いづれにしても甲骨文字の世界も、そして時間と空間が文化史的には相互に変容するということを了解している節がある。幅広い知識と深い考察が作者の背後に横たわっている。極めて知的な句である。

「ティツィアーノとヴェツィア派展」

2017年03月09日 19時41分18秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
   

 本日は手に入れた招待券をもって、東京都美術館で開催している「ティツィアーノとヴェネツィア派」展へ。
 ティツィアーノ・ヴェチェッリオ(1488/90-1576)はヴェネツィアで活躍した画家。展覧会ではティツィアーノだけでなくその工房やティツィアーノと同時代のパオロ・ヴェロネーゼ、ジョヴァンニ・ペッリーニ、ヤコボ・ティントレット、パルマ・イル・ヴェッキオなどの作品も並んでいる。
 いづれもルネサンス美術で常に取り上げられる作品であり、直接目に触れることのできるのは楽しみである。
 図録は購入しなかったが惹かれた作品のポストカードを7枚ほど購入してきた。
 500年も昔の作品が色も鮮明に残されていることにあらためて驚いた。



 ジョヴァンニ・ペッリーニの「聖母子(フリッツォーニの聖母)」(1470年頃)は初めて目にしたが、今から550年も昔の作品にも関わらず、明るい色彩と聖母の人間的な表情に惹かれるとともに、赤子のキリストの非現実的な姿態・表情のアンバランスが印象に残った。

〈フローラ〉(1515)


〈教皇パウルス3世の肖像〉(1543)



〈ダナエ〉(1544-46)



〈マグダラのマリア〉(1567)



 さらに〈レダと白鳥〉(ティントレット 1551-55 )



〈ユディト〉(ヴェッキオ 1525)



に惹かれた。

   


椅子の組み立て完了

2017年03月09日 11時05分58秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 椅子が到着。朝のうちにとどいたので助かった。しかしひじ掛けの左右を間違えたり、組み立てに時間がかかって悪戦苦闘。大きな段ボールや梱包材の処理、そして組み立てが終わったのは到着後1時間もたってから。この間に神経痛の痛みが出て、ストレッチを3度ほど行って痛みを取り除いたりした。床に直に座っての作業もあり、坐骨神経痛の人間には日常生活は厳しいものがある。
 組み立てが終わった椅子の座り心地はいい。だが、座るという姿勢はどうしても坐骨神経が骨盤から出てくるところを圧迫するのでどうしても痛みが出てくる。少しでも圧迫を軽減する椅子が欲しいものである。
 様式便所の便座が一番よくないことはこの間の1か月で十分理解できた。かといって和式便所は膝が悪いのでとてもしゃがんではいられない。便所でこんなに苦労するとは思ってもしなかった。
 現役の頃に一度5脚のキャスター付きの椅子を使用していたら、3年も使ったころに突然5脚のうちの1脚が折れてしまったことがある。さいわいたいした衝撃はなく怪我をしないで済んだものの、怖い思いをした。それ以来丸椅子や食卓テーブルの付属の椅子を使ってきた。今回の神経痛にはよくないことがわかった。
 2万円余もする買い物なのでできるだけ長期間使用したい。