Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

「荒れ野の40年」

2018年03月28日 22時58分50秒 | 芸術作品鑑賞・博物館・講座・音楽会等
 昨日の講演で、横路孝弘氏は「荒れ野の40年」という1985年5月8日に西ドイツの連邦議会でワイツゼッカー大統領が行った敗戦40周年を記念する演説を取り上げていた。
 この演説は当時から多くの人に感銘を与え、私も幾度も読み返した。久しぶりにこの演説に言及した講演を聴いた。
 氏は講演の最後にこの演説に触れ、引用して朗読した個所は、以下のとおり。

 ドイツ人であるというだけの理由で、彼らが悔い改めの時に着る荒布の質素な服を身にまとうのを期待することは、感情をもった人間にできることではありません。しかしながら先人は彼らに容易ならざる遺産を残したのであります。
 問題は過去を克服することではありません。さようなことができるわけはありません。後になって過去を変えたり、起こらなかったことにするわけにはまいりません。しかし過去に目を閉ざす者は結局のところ現在にも盲目となります。非人間的な行為を心に刻もうとしない者は、またそうした危険に陥りやすいのです。
 われわれ年長者は若者に対し、夢を実現する義務は負っておりません。われわれの義務は率直さであります。心に刻みつづけるということがきわめて重要なのはなぜか、このことを若い人びとが理解できるよう手助けせねばならないのです。ユートピア的な救済論に逃避したり、道徳的に傲慢不遜になったりすることなく、歴史の真実を冷静かつ公平に見つめることができるよう、若い人びとの助力をしたいと考えるのであります。
 ヒトラーはいつも、偏見と敵意と憎悪とをかきたてつづけることに腐心しておりました。
 若い人たちにお願いしたい。他の人びとに対する敵意や憎悪に駆り立てられることのないようにしていただきたい。


 久しぶりに全文を読み返したいと思った。現在は岩波ブックレットで税込み561円で手に入る。

花疲れ

2018年03月28日 20時58分14秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 本日は午後から、県下の高齢・退職者連合による「第28回神奈川シニア集会」に参加。16時まで付き合った。

 行きは2駅手前までウォーキング、帰りも自宅まであと2駅までウォーキング。行きも帰りも汗が出るほど歩いたため、ウォーキング中は半袖のTシャツで済ませたかったほどである。昨日、本日と陽射しの中をそれぞれ汗をかきながら歩いたが、だいぶ疲れた。陽射しが強いと同じ距離を夜歩くよりもかなり疲れるようだ。「花疲れ」という季語もあるが、そんな春の陽射しを受けて生まれた言葉なのだと思う。
 そして花が散り始めて「満開」というらしい。横浜でもサクラの花びらがあちこちに、そして思いがけないところにも落ちていてびっくりする。足元の花びらをみて、ここにもサクラがあったのかと、驚いて見上げることがたびたぴある。

★花筵端の暗さを重ね合ふ      能村研三
★光にも揉まれしごとし花疲れ    香西照雄
★爆心碑離りて敷ける花むしろ    中村やす子


 明日は本日よりもさらに暖かくなるとの予報。多磨霊園での墓参りも花見もよい日和となりそうである。


好天が続く‥

2018年03月28日 10時00分35秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 年度末なのに、年度末故にいろいろと慌ただしい。
 昨日はいつもより早めに寝てしまった。早目といっても日付は変っていたと思うが‥。午後からは集会があり、11時半には家を出る予定。講演があるはずなのだが、どんな講演かは行ってみないとわからない。山下公園まで歩いて行くか、電車にするか、思案中。

 明日は、花見を兼ねて母親の3姉妹とともに多磨霊園に墓参り。横浜では昨日ソメイヨシノの満開宣言があったそうだが、調布市あたりはまだのような気がする。しかしサクラは見頃ではないだろうか。天気予報も今のところは良いようである。