Fsの独り言・つぶやき

1951年生。2012年3月定年、仕事を退く。俳句、写真、美術館巡り、クラシック音楽等自由気儘に綴る。労組退職者会役員。

宵の明星

2018年03月30日 23時36分38秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 明日の午後は団地の中での花見会。出かける予定があるので、1時間ほどで切り上げる予定。お酒は飲むわけにはいかない。
 明日も本日と同じような天気予報となっている。

 「星ナビ」の情報によると夕方には金星=宵の明星が西の空に、木星は深夜にてんびん座にあって南東の空に、火星と土星が明け方にいて座にあって接近して見えるとのこと。
 金星はすぐにわかる。
 木星の昇る南東は、私の住む団地からはみなとみらい地区の明かりに邪魔をされてしまい、見にくい。深夜過ぎないと見えそうもない。
 火星と土星は明け方に昇るというが、明け方に星を見ることは私にはとても無理である。

 ということは、夕方の宵の明星しか見ることはできない。そして最近、夕方に空を見上げることをしていなかった。明日は、出かけた先で西の空を楽しみにしよう。


「図書4月号」(岩波書店)

2018年03月30日 21時58分12秒 | 読書


 本日読んだのは、以下の9編。いつものように覚書として。

・性夢               司  修
・マルクス、宣長、アマゾン     熊野純彦
・ル=グウィンは今も私たちの傍らに  清水眞砂子
・穏やかな朝            奥田浩史
・見えないものを表す        赤坂範雄・石内都・梯久美子
「梯 もう一つすごいなと思ったのは、一つ一つの(原爆資料館の)遺品には来歴の記録があるのですが、石内さんはいっさい見ない。
 石内 過去を撮っているんじゃかいから、過去の物語は要らない。1945年の8月6日は撮れるはずないですね。私は自分が生きている時間として、被爆したワンピースやブラウスを見ている。
 梯 石内さんの写真に出会うまで、ノンフィクション作家として、調べ尽くせば書けるという気持ちがどこかにあったと思うんです。‥事実を積み重ねれば“本当のこと”に迫れるんじゃないか、みたいな。‥石内さんの影響もあって、いま見ている、いま書いている瞬間の自分が出てしまうことを怖れなくなりました。
 赤坂 「苦界浄土」で石牟礼道子さんは、胎児性の水俣病の、生れてから一度も言葉を発したことのない女性の声を、「病室の前を通ると聞こえてくるのよ」ていって書いています。それってノンフィクションですかね。
 石内 いや、写真は大嘘つきともいえます。客観的に見えて、かなり主体的なものです。写真の嘘は、見るほうがどう解釈するかが大きい。
 梯 別の女の子か言っていたのは、そういう豊かな時代だと知らなかった、日本人はみんな貧乏で、教育も受けていなく、軍国主義一色に染まっていたから戦争になったんだと思っていた、と。「あんな服を着ていたくらい豊かだったのに戦争になったということは、これからも何が起こるか分かりませんね」と実感をもって言っていて。
 梯 沖縄でずいせん隊という女学生の学徒隊生き残りのおばあさんに取材をしたときには、自分たちが逃げまわった壕の場所を教えてくださって、「行ったら足元をよく見てね」といわれました。「そこに私の友だちの血が染みているから」と。土地は死者を記憶する、私は思っているんです。
 赤坂 実際にその土地に行ってみてわかることって、ありますね。
 石内 身体で感じる土地の記憶って、大きいですね。」


・日本占領下の愛玲たち       濱田麻矢
・誕生日・范蠡・深仕舞い      さだまさし
・デストピア小説の普遍性-ジョージ・オーウェル「動物農場」    柳 広司
「優れたデストピア小説は時代を越え、地域や社会の特殊性を超えた普遍性をもつ--。」
「オーウェルが繰り返し主張するのは「政治の堕落と言語の堕落は不可分に結びついている」という命題(テーゼ)だ。‥さらには「過去を支配する者は未来を支配し、現在を支配する者は過去を支配する」という、昨今の歴史修正主義者がよだれを垂らして喜びそうな支配理論だ」


・大きな字で書くこと        加藤典洋


落花を楽しむ

2018年03月30日 18時43分15秒 | 俳句・短歌・詩等関連
 11時前には風がおさまって、陽射しが強く感じるようになった。ベンチに座ってふたりとも缶酎ハイ2本がずいぶん効いた。大倉山の梅園を14時半頃に出て、ゆっくりと太尾新道-鶴見川堤防-新横浜と桜並木を堪能して、喫茶店で一服。 横浜駅で別れた後、私は大回りをして帰宅。
 昨晩から今朝にかけての強い風でだいぶ散ってはいたが、それでも道ばたには花びらがうずたかく積っているところもあり、散る桜の風情を充分に味わうことができた。鶴見川・鳥山川沿いの土手からは桜の遠望も楽しめた。
 家に着くと顔がかなり赤いという。お酒は醒めたはずなので、かなり日焼けしたようだ。

★裏返り裏返り落花幹伝う      菅原 涼
★中空にとまらんとする落花かな   中村汀女
★いちまいの幾千枚の花筏      川嶋隆史


花見には寒い日だが‥

2018年03月30日 09時53分19秒 | 日記風&ささやかな思索・批評
 昨晩から風が強くなった。北風のようで、ときどきゴーっという音がしていた。朝になっても強風注意報は継続している。最大瞬間風速が4時前には16.2メートルもあったようだ。サクラがだいぶ散ってしまったようだ。路上の花びらも風にあおられてどこかに消えてしまった。
 本日は友人とツマミとお酒を用意して大倉山の梅園で花見をすることにしているが、昨日とはうって変わって肌寒く風が強い日、半袖では寒くて無理。コートも必要かもしれない。日中の最高気温の予想は18℃であるが、風が強く体感温度は5℃以上は低いと思われる。

 70歳近い男二人でシートに座ってお酒片手に花見というのは、どうみても絵にはならない、と妻に笑われている。反論はせずに黙って聞いている。